株式会社ライボは、2018年6~9月にかけて自社が運営するサイトに寄せられた体験談などの情報を、インターネット業界に属する企業ごとに調査し、割り出したスコアから上位5社を発表した。
「インターネット業界のワークライフバランスの良い企業ランキングTOP5」発表 Googleが他を大きく離し、首位に輝く

ユーザーによる体験談の項目「ワークライフバランス・残業」の評価の平均点(5点満点)を、インターネット/IT/通信業界に属する企業ごとにまとめると、TOP5は以下の通り。

1位:グーグル株式会社(4.38点)
2位:株式会社メルカリ(3.75点)
3位:ヤフー株式会社(3.48点)
4位:日本アイ・ビー・エム株式会社(3.36点)
5位:株式会社NTTドコモ(3.34点)

以下、企業ごとにその特色と、サイトへ寄せられた声を紹介する。

■1位:Google
日本での事業を拡大するため、日本法人を東京都港区の六本木ヒルズから、東横線渋谷駅に建設中の「渋谷ストリーム」に移すことで話題になっているGoogle。同社は現在、約1,300人の従業員が増加しても収容できるスペースを確保するとしており、今後もより一層、オフィスの設備や社員のワークスタイルに注目が集まりそうだ。

「福利厚生は他では類を見ない手厚さ。社員をモチベートするための社内制度も多種多様にある。」(マーケティング / 正社員 / 2016年入社)

■2位:メルカリ
今年6月に東証マザーズに新規上場したメルカリ。9月14日付の日経新聞朝刊では、近くスマートフォン(スマホ)決済に参入すると報じられ、新たな成長戦略を描き続けている。社内制度に関しては、12〜16時をコアタイムとするフレックスタイムを導入している他、社員が有料セミナーに参加する場合、参加レポートの共有を条件に会社が費用を全額負担する、などがある。平均勤続年数は1.3年、平均年齢は30.3歳、平均年間給与は502万円 と、従業員の平均年齢が30代であることを踏まえると非常に高くなっている

「有給休暇や家族のためを考えて人事制度が考えられている。また残業も悪と考える人が多いため、時間外が多い会社ではない。ただ、エンジニア以外は10-19という勤務時間なので、仕事が終わった後の時間が取りづらいという声が非常に大きい。ここも今後大きく変わっていくと思う。」(カスタマーサポート / 正社員 / 2016年入社)

■3位:ヤフー
ヤフーは「社員にとって働きやすい環境をつくることが重要」と考えており、さまざまな社内制度を導入している。例をあげると、自らのキャリアや経験、働き方を見つめなおし、考える機会をつくることで、さらなる成長につなげることを目的とした休暇制度「サバティカル制度」や、普段の業務を離れて専門的知識や語学力をより集中的に習得できる機会を提供する「勉学休職制度」などがある。

「休みは取りやすかったです。社内全体でもフレックス制度への理解が高く、早出早帰りなどもしやすく、時短で勤務している女性の方も多かったです。」(技術本部 / 正社員 / 2012年入社)

■4位:アイ・ビー・エム
女性の活躍を支援する「ジャパン・ウィメンズ・カウンシル」の組織で知られる日本IBM。同社では、社員のワーク・ライフ・バランスを推進しており、在宅勤務が可能な「e-ワーク制度」や、出産や介護などでフルタイムで働けない社員に対応した「短時間勤務制度」などの社内制度がある。

「自分の裁量で自由な働き方ができる。一方で自由すぎて会社であまり見かけない人も沢山いる。何処にいるのかすらわからない」(SE / 正社員 / 1999年入社)

■5位:NTTドコモ
本社人事部内に「ダイバーシティ推進部」を設置し、ダイバーシティ推進に積極的に取り組むNTTドコモは、『ダイバーシティ意識醸成と働き方改革』、『女性の活躍推進』、『両立支援』、『制度の多様化』を4本柱とし更なる企業風土の醸成に取り組んでいる。アイ・ビー・エムと同様に在宅勤務制度がある他、「仕事と介護の両立セミナー」や「パパママ育児教室」などの両立支援も行なっている。

「休みは非常にとりやすい。年間の目標年休取得日数を必ず消化するよう上司から促される。部署にもよるが、基本的に残業も月30時間程度であり、調整しやすい。」(営業 / 正社員 / 2013年入社)

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