日本の賞与は給与の後払い

日本には賞与という仕組みがあります。私は、日本の賞与は給与の後払いだと思っています。通常は12カ月で払うべきものを18で割って、それを盆・暮れに後払いで3カ月分と3カ月分で渡す。こういう給与の支払い方では、グローバル人材は採用できません。
 賞与は、会社の目標を設定し、一生懸命半年走って、さらに半年走ってというときに、会社が目標を達成し、さらにはそれを凌駕したというときに、18で割るのではなくて12で渡し終えている年俸に、プラスのものをみんなで分かち合いましょう、というものです。また、6カ月の間、あるいは1年の間にとんでもなく仕事をした人に特別賞与を与えますが、これは一過性のもので、実績として固定給として残るようなものではありません。
 グーグルの例でいうと、賞与として生涯収入に相当するぐらいの金額をストック・オプションとして渡したことがあります。それぐらいのことをやる人を会社につなぎとめるには、それしかないんです。

グローバル企業は厳しい評価にさらされる

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