12月に入り、いよいよ2014年新卒採用(私の今の立場で言えば就活?)がスタートしました。本学は12月1日、2日の土日に学内企業説明会を開催し、延べで72社の企業にご参加いただきました。学生の参加はというと1日あたり約700名の学生が参加いたしました。本学の民間企業就職者が学部生と修士を合わせて650-700名程度ですので、民間就職希望者のほぼ全員+アルファ(進学予定者+公務員志望者)が参加していたようです。
小雪のちらつく(土曜日の夜は車の上に雪が積もっていました)中、休日にも関わらず山の中まで足をお運びくださいました企業の皆様には、この場を借りて厚くお礼を申し上げたいと思います。

本学では10月からガイダンスを開始しておりまして、すでに複数回実施しております。私自身も数回ガイダンスで学生に話をしたのですが、12月に入るまではかなりのんびりした雰囲気が漂っておりまして、これはどこかで喝を入れないとまずいのでは?と感じていました。しかし、12月1日、2日の状況を見た印象ではかなり意欲的に活動する学生が多く、例年だと数社回っただけで満足して途中で帰ってしまう学生が目立ったのですが、今年は最後までしっかり活動している学生がほとんどだったようです。HR総合調査研究所(HRプロ)の松岡氏から、企業側がキャンパスリクルーティングへのシフトを進めている状況の資料をご提供いただき、合同企業説明会直前のガイダンスで学生に説明したのがかなり効いたような印象です。

企業のキャンパスリクルーティングの状況ですが、実は本学の場合、かなりその動きを直接的に感じることができています。前述した学内合同企業説明会への申し込み企業数はこの4年ずっと増加傾向にありまして、今年は実に470社を超える企業からのお申し込みをいただきました(昨年より80社増えております)。もともと1月の3連休の開催分も含めて350社分の場所を用意していたのですが、急遽10社分の受け入れを増やして開催させていただきました。それでも100社を超える企業の方々にはお断りをしなくてはならず、当方としても大変心苦しい状況であったことを申し上げさせていただきます。
また、OB・OGとの懇談会を2年前から開催しているのですが、こちらも引き合いが増えてきており、今年は現時点(12月11日現在)ですでに5社の企業から開催のお申し込みをいただいております。OB・OG懇談会とは、OB・OGが実施する学内企業説明会のことです。もともと理工系の推薦対象学科では、OB・OGリクルーターが出身研究室の教官に相談して個別に開催していたものなのですが、2年前から全学対象での開催については就職支援室で引き受けさせていただくことにしております。 
本学の場合、文系学生の民間就職希望者があまり多くないので、どちらかというと文系学生の方が理工系学生に比べて企業からのアプローチが弱かったのですが、昨年から文理不問でリクルーターを派遣していただける企業が増えてきており、非常にありがたいことだと感じております。なお、OB・OGリクルーターを派遣して文理合わせた学生を対象に開催していただける場合には、現時点ではできる限り開催させていただく方向で調整しております。ただ、あまりにも多くなった場合には、お断りしなくてはならないことも出てまいりますので、企業の方にはお早めにご相談いただければと思います。

学生にはネットに過度に頼らず、できる限り直接いろいろな企業の方と会って話をすることを重視して就職活動をするように指導しております。就社ではなく就職、それも「ぜひこの人と一緒に働きたい!」とか「こんな人になってみたい!」「こんな仕事ができるようになりたい」と思えるような企業を見つけることが就職活動であると指導しております。現時点ではどこまで浸透しているかは把握しきれていないのですが、学内説明会中に個別に話をした学生の雰囲気を見ていても、おおよそ間違った方向には進んでいないのかなという印象を持っています。ただ昨年もそうでしたが、2ヶ月スタートが遅れたために業界業種・職種の理解が不十分になってしまう可能性は否定できないと感じています。そういう意味では、全体的には4月以降の内定状況は後ろ倒しになるのかなぁと感じております。
ちなみに、業種・業界・職種に対する理解不足については懸案事項であると認識しており、11月から各業界から講師をお招きして業界ガイダンスを実施しております。しかし、まだまだ不十分で、結局のところ興味のある業界のガイダンスにしか参加しない学生が多いように感じております。食べず嫌い的な見方しか持てず、自分の思い込みで業界を絞ってしまっている学生がまだまだ多いように感じております。いっそのことキャリア系の授業でカリキュラム化し、3年前期までに詰め込んでしまえないものかと思ったりもしております。この場合は講義型の授業で、試験では知識を丸暗記させる科目のイメージですね。一定の情報量を詰め込まないと、自律的な思考による判断能力が働かないのではという印象を持っており、そういう意味では時代に逆行するような考え方かもしれません。でも、それはそれで必要なのではと考えております。就職対策としてのカリキュラムではなく(私、このような仕事をしていながらこんなことを言うのは変ですが「金沢大学は就職予備校にしてはいけない」というこだわりを強く持っております)、現代人としての教養科目としての必要性からカリキュラムを構成できないものかと感じております。

最後は取り留めのない話になってしまいましたが、今回はこのあたりで・・・。
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