第13話:吉本興業所属“アキラ・コンチネンタル・フィーバーさん”から学ぶ、海外で活躍するチャレンジ精神

海外進出企業の「人と組織の活性化」〜インドネシアに架ける熱き想い〜

1にチャレンジ、2にチャレンジ、3にチャレンジ!

稲垣 その後の生活には変化がありましたか?

アキラ それまでとは一変して、オファーの数が格段に増えました。こちらのコメディー番組やコマーシャルに出たり、ショッピングモールやジャパンフェスなどでパフォーマンスをしています。また、『アジアズ・ゴット・タレント』は世界中で放映されていたので、アジア諸国からヨーロッパの国々まで、世界中からコンタクトが来るようになりました。

いま、インドネシアではいろんなところで「アキラ、アキラ」って言ってくれる人が増えて、僕の仕事も人生観もその瞬間から全て変わりました。僕にとってアングンはじめ、あの番組の会社の方々は、本当に人生の恩人です。

稲垣 アキラさんのように、海外でチャンスを掴むにはどうすればいいんでしょうか。

アキラ 僕は、チャンスを掴むには、自分からチャンスを探しにいかないとダメだと思うんです。たとえ無理だと言われても、人からバカにされても、自分が実現したい事にどんどんチャレンジすべきだと思います。僕は将来、ハリウッド映画に出たいと思っています。先日、スティーブン・スピルバーグにメールしました。他にも、ハリウッドの監督に「僕の動画を見て欲しい、興味があったら連絡をください、もっとグローバルに活躍したいんだ」と連絡しています。受け身のままでは、人生あっという間に終わってしまうと思います。僕の人生ここからが勝負だと思っているので、そういった努力は当たり前だと思っています。

誰かに頼ってばかりだったり、受け身でいるだけでは、いつまで経っても何も始まらないと思うんですよ。とにかくどんな時も、攻め続ける。切り口は何でもいいと思っています。プライドも何もありません。自分を守るプライドなんていりません。ましてやここは海外。前に進むしかないと思っています。チャンスを掴むコツ、それは、1にチャレンジ、2にチャレンジ、3にチャレンジ!です!
稲垣 最後に、アキラさんの夢を聞かせてください。

アキラ まずは、インドネシアのコメディの文化に、もっと対応できる力を付けたいですね。テレビでもイベントでも、もっとしっかり話の流れを読めるようになって、皆を楽しませられるように頑張りたいです。インドネシアのみんなが喜んでくれるにはどうしたらいいんだろうか、と考え続けています。あとは、いろんな国からオファーをもらえるようになったので、今まで知らなかった国にもたくさん行って、本当に“世界”で活躍したいですね。

もともと僕の考えではインドネシアで活動して実績を作って、どこかのタイミングで逆輸入的に日本で活動をしようと思っていたのですが、次第に気持ちが変わってきていて、いまはインドネシアをはじめ、世界中で活躍したいと考えるようになりました。そして先ほど言ったように、いつかハリウッド映画に出て活躍することがいまの僕の目標です。
稲垣 アキラさんがインドネシアに来たのは2015年の4月28日でしたね。来てよかったですか。

アキラ 来てよかったですね。僕の人生は180度変わりました。来るときには正直不安が大きくて、とんでもないギャンブルをしたなと思っていたんですけど、日本を出たらこんな風に思ってもいない人生が広がって、これまでと全く違う人生を送れています。だから僕はあの時の自分に会えるなら、「よくぞ決断した」って声をかけてあげたいですね。自分の直感を信じてよかったと思います。思ったら即行動っていうのは、失敗も多いですけど、その分、掴むチャンスも大きくなるんだと確信しています。

インタビューを終えて

アキラさんと出会うまで、いわゆる「お笑い」の世界には接点がなく、自分の人生や仕事には影響が少ないと思っていたが、改めて彼の考え方や、やっていることを聞くと、ビジネスをする上で、そして充実した人生を送る上で、大切な要素がたくさん詰まっていると思った。やはり、業界は違えども、覚悟を持って本気でチャレンジをしている人から学ぶことは大きい。

この原稿を書いている最中、ヨーロッパへ出張パフォーマンスに出かけている彼から連絡が入った。何とまた、ビッグチャンスとなる出演オファーがあったという。まだ詳細は公にできないようだが、芸人としてではなく、彼のハリウッド進出につながるかも知れないチャンスらしい。アキラさんの熱い覚悟は、確実に夢を現実に近づけている。
取材協力:アキラ・コンチネンタル・フィーバーさん
2010年 吉本興業のお笑い養成所NSCに入学し2011年に吉本興業より芸人としてデビューする。2015年4月に「アジア版 あなたの街に“住みます”プロジェクト」としてインドネシアに移住し、ジャカルタを拠点に活動を開始。芸風はコメディマジックで、2017年10月に、スーザン・ボイルやポール・ポッツを輩出した、イギリスやアメリカのゴット タレントのアジア版、アジアズ・ゴット・タレントで、1シーズンでアジアの中で4人だけ選ばれるゴールデン・ブザー賞を受賞した(27ヵ国で放送 視聴者数 5億人)。現在、そのパフォーマンス動画がフェイスブックで1,900万回再生され、世界各地からオファーが届くようになってきている。コメディマジシャンとして以外にもインドネシアのコマーシャル出演やドラマ出演をした経歴もある。日本での芸名はアキラ・コンチネンタル・フィーバー、海外ではAKIRA KIMURAとして活動。
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著者プロフィール

株式会社エイムソウル 代表取締役 PT. Bridgeus Kizuna Asia Director 稲垣隆司

1975年大阪生まれ、同志社大学卒業。急成長したベンチャー企業で人事部責任者を務め、年間600名の新卒採用の仕組みを作る。その後人事コンサルティング会社でコンサル部門責任者として年間100社の採用をサポート。2005年株式会社エイムソウルを設立し300社を超える顧客の人事課題解決に取り組む。2014年インドネシアに進出し、現地でPT. Bridgeus Kizuna Asiaを設立。日系企業に特化して人事課題解決に取り組む。毎月日本とASEANを行き来しながら活動中。

●株式会社エイムソウル 概要
「すべての人に、生きがいを」をミッション(理念)として掲げ、採用・教育コンサルティングサービスを行う。
「活躍する外国人を見抜く適性検査」CQI(https://www.aimsoul.com/global/)のβ版を2019年4月にリリースした。また、マインドセット研修「TOP GEAR」やプロジェクト型研修「NEXT GATE」、ASEANローカルスタッフのスキル・マインドセットe-Learning
「Bridgeus」、インターン、選考、研修用グループワークのレンタルサイト「Groupwork.com(https://hr-groupwork.com/)」など課題解決を図るサービスを延べ1万人以上に提供している。
株式会社エイムソウル 公式サイト

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