官民を挙げて推進されている「働き方改革」は、今やブームとも言えるような一種の盛り上がりを見せています。しかし、残業削減のため、一定の時刻になると社員を強制退社させるようなルールを画一的に導入する企業が増えていることに対しては、疑問の声も挙がっています。本セッションでは、慶應義塾大学大学院商学研究科教授の鶴光太郎氏が、今年3月に政府が公表した「働き方改革実行計画」の要点を整理し、評価を行った上で、求められる真の働き方改革とは何かという問題を提起。ICTを活用したホワイトカラーの仕事の可視化など、生産性を向上させる成長戦略の一環としての働き方改革について、著書『人材覚醒経済』(日本経済新聞出版社刊)の内容を交えて論じられました。

講師

  • 鶴 光太郎氏

    鶴 光太郎氏

    慶應義塾大学大学院 商学研究科 教授

    1960年東京生まれ。84 年東京大学理学部数学科卒業。
    オックスフォード大学 D.Phil. (経済学博士)。
    経済企画庁調査局内国調査第一課課長補佐、
    OECD経済局エコノミスト、日本銀行金融研究所研究員、
    経済産業研究所上席研究員を経て、2012 年より現職。
    経済産業研究所プログラムディレクターを兼務。
    内閣府規制改革会議委員(雇用ワーキンググループ座長)(2013~16 年)などを歴任。

    主な著書に、
    『人材覚醒経済』(日本経済新聞出版社、2016)
    『非正規雇用改革─日本の働き方をいかに変えるか』、樋口美雄氏、水町勇一郎氏との共編著、日本評論社、2011
    『日本の経済システム改革─「失われた15 年」を超えて』、日本経済新聞社、2006
    『日本の財政改革─「国のかたち」をどう変えるか』、青木昌彦氏との共編著、東洋経済新報社、2004
    『日本的市場経済システム─強みと弱みの検証』、講談社現代新書、1994 などがある。

人材が覚醒する働き方・人事改革に向けて

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