ProFuture代表の寺澤です。
8月より多くの企業で学生の受け入れが始まったサマーインターンシップ。今年は、経団連が指針の手引きを改定し、これまで「5日間以上」としていたインターンシップの日数規定を削除したために、1Dayタイプのインターンシップも正々堂々と実施可能となりました。昨年までのサマーインターンシップでは、「1週間」や「2週間」タイプが1Dayタイプを上回っていましたが、今年は大手企業も含めて1Dayタイプのインターンシップがめじろ押しとなり、実施企業数で見ても1Dayタイプがトップとなっています。1〜2月に実施されるウィンターインターンシップでは、これまでも1Dayタイプのインターンシップがトップでしたから、来年はさらに拍車が掛かることが必至です。
さて今回は、今や学生のキャリア開発支援としてよりも、企業の新卒採用活動(学生の就職活動)の一環となってしまったインターンシップが、結果としてどの程度採用選考、あるいは内定と結び付いているのかを見ていきたいと思います。

インターンシップ参加者の7〜8割は複数社に参加

インターンシップに参加した学生だけに参加社数を聞いたところ、「1社」と答えた学生が文系で23%、理系で32%となり、ともに最も多くなりました[図表1]。ただし、逆に言えば、「2社以上」のインターンシップに参加した学生の割合が、文系で77%、理系でも68%に達しているということです。中には「7社以上」という学生も文系で14%、理系でも6%もいます。従来の「1週間」や「2週間」といったタイプではなく、セミナーまがいの「1Day」タイプが増えたことで、それだけ多くの企業のインターンシップにも参加が可能となっているのです。「1Day」タイプが格段に増えている今年のサマーインターンシップを考えると、2019年卒ではさらに多くの学生が複数社のインターンシップに、また「7社以上」など多数の企業のインターンシップに参加することになるでしょう。
企業側が採用活動の一環としてインターンシップを実施する目的は、業界理解、企業理解、仕事理解を深めることで、自社への志望度を高めてもらうことにあります。インターンシップ参加者に、参加してみてその企業への志望度に変化があったかを聞いてみたところ、文系、理系ともに7割の学生は「(志望度が)上がった」と答えているものの、2割の学生は「変わらない」、そして1割の学生はかえって「(志望度が)下がった」と回答しています[図表2]。ミスマッチ防止の観点からは、「自分には合わない」と感じる学生がいても当たり前で、早く気づくことができたことを考えれば、それは意味があるともいえます。ただし、インターンシップの内容や対応がまずくて「下がった」のであれば、企業としては大きな問題です。

参加者の8割近くが正式応募

インターンシップに参加した企業に最終的に応募したかどうかを聞いた設問では、文系、理系ともに8割近くが「応募した」と回答しています[図表3]。昨年の調査と比べると10ポイントほどアップしています。こうした傾向は、インターンシップを実施する企業が増え、「単位認定型」の大学の授業としてのインターンシップではなく、採用を視野に入れた自由応募型のインターンシップに参加する学生が増えたことによるものです。単位認定型では、必ずしも自分の就職志望企業のインターンシップに参加できるわけではありません。企業に直接応募する自由応募型のインターンシップでは、セミナーに近い1Dayタイプが増え、就労体験タイプと比べて受け入れ人数も多く、それがポイントを大きく底上げしています。

インターンシップ参加者の4割以上が参加企業から内定取...