
管理職の悩み、1位は「部下の育成」。5年前よりも1割増加の傾向に
「働き方改革関連法」の施行や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、働く環境や従業員の意識が大きく変化している。管理職に求められる役割も変化が求められる中で、今の管理職はどういった悩みを抱えているのだろうか。最初に、「管理職としての悩み」について質問した。その結果、最も多かったのは「部下の育成」で50.5%という結果に。2014年に実施した同様の調査でも「部下の育成」が管理職の悩みの1位だったことからも、状況や環境が変化してもなお、「部下の育成」は管理職の最も大きな課題であることが判明した。さらに、2014年の調査では「部下の育成」に悩みを持つ管理職の割合は約40%だったが、今回の調査では50.5%と10%増加が見られ、育成に悩む管理職は増加傾向にあることがうかがえる。

約3割は「部下があまり成長していない」と回答。5年前の約3倍に
次に、「部下の成長度合い」について質問した。その結果、「成長している」が57.8%と最も多かったものの、5年前の調査結果の69.6%からは10%以上減少している結果となった。次いで、「あまり成長していない」が27.9%となり、5年前の8.8%から約3倍に増加する結果に。このことから、「部下の成長」を感じている管理職の割合は、年々減少傾向にあることが見て取れるだろう。
「部下が非常に成長」と回答した管理職は、コミュニケーション時間も長い傾向
部下との「月間のコミュニケーション時間」についての質問では、「2~5時間程度」が41.3%と最も多い回答となった。次いで「1時間程度」の24.4%と、全体の6割超が月間のコミュニケーション時間として「5時間以下」を選択していることがわかる。この結果は、5年前の調査と同様の結果となったという。
