株式会社SNSコーチは2022年8月3日、「Z世代の就職・転職活動におけるTwitter利用に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2022年7月15日~16日で、「2023年度入社を目指し就職活動を行っているもしくは行っていた4年制の大学生」と、「現在就業中だがTwitterを利用して転職活動を行っているZ世代の会社員」の、合計107名から回答を得ている。これにより、就職・転職活動でのTwitterの利用状況や企業の社長のSNS発信に対する印象などが明らかとなった。
Z世代の約3割が就職・転職活動中に「社長のTwitter」を閲覧。発信内容が魅力的でないと「志望度が下がる」との声も

およそ3人に1人が「社長のTwitterを検索・閲覧」している

2023年入社を目指し就職活動を行っている大学生や、現在転職活動中のZ世代の社会人は、Twitterをどのように利用しているのだろうか。はじめにSNSコーチは、「就職・転職活動において、どのようにTwitterを活用しているか」を複数回答で質問した。すると、「企業公式のTwitterを検索・閲覧した」が43.9%、「会社の評判をTwitterで検索した」が41.1%、「役員・社員のTwitterを検索・閲覧した」が31.8%、「社長のTwitterを検索・閲覧した」が30.8%という結果だった。

なお、以降の質問は、「社長のTwitterを検索・閲覧した」と回答した人に対し実施している。
就職・転職活動において、どのようにTwitterを活用しているか

社長のTwitter発信が魅力的な場合、約7割が「この社長のもとで働いてみたい」と回答

続いて、同社は「社長のTwitterが魅力的な発信内容であった場合、その会社に対してどのような印象を持つと思うか」を複数回答で尋ねている。すると、「この社長のもとで働いてみたい」が69.7%で最多だった。以下、「社員が働きやすそう」および「風通しが良さそうな会社」がともに51.5%、「働きがいがありそう」が39.4%と続いた。
社長のTwitterが魅力的な発信内容だった場合、その会社に対してどのような印象を持つか

6割以上が「社長のTwitterが魅力的だと志望度が上がる」と回答

また、「社長のTwitterが魅力的な発信内容であった場合、自身の就職・転職活動にどのような影響を与えると思うか」を同社が尋ねると、「志望度が上がる」が63.6%、「企業へ応募する」が60.6%、「内定を承諾する(入社を決める)」が45.5%となった。
社長のTwitterが魅力的だと、自身の就職・転職活動にどのような影響を与えると思うか

半数以上が「社長のTwitterがない場合、企業への印象は悪くなる」と感じている

次に、同社は「社長のTwitterがない場合、その企業への印象は悪くなると思うか」を聞いている。すると、「非常に悪くなる」が36.4%、「やや悪くなる」が18.2%で、合計54.6%が「印象が悪くなる」と感じていることがわかった。
社長のTwitterがない場合、その企業への印象は悪くなると思うか

社長のTwitter発信が魅力的でない場合、「志望度が下がる」との回答が4割以上に

続いて、「社長のTwitterが魅力的な発信内容ではなかった場合に与え得る、自身の就職・転職活動への影響」を聞いたところ、「志望度が下がる」が48.5%で最も多かった。以下、「選考を辞退する」が45.5%、「周りから反対される」が33.3%で続いた。
社長のTwitterが魅力的ではなかった場合、自身の就職・転職活動にどのような影響を与えるか

社長のTwitterがない場合、企業への印象は「離職率が高そう」が最多

また、「社長のTwitterがない場合に企業への印象が悪くなる」とした回答者に対し、「どのような印象を持つと思うか」を質問したところ、「離職率が高そう」が66.7%で最多だった。続いて、「風通しが悪そうな会社」が55.6%、「情報発信に消極的そう」が50%という結果だった。
社長のTwitterがない場合、企業へどのような印象を持つと思うか
本調査では、就職・転職活動中のZ世代のうち4割以上が企業公式のTwitterを閲覧しており、社長のTwitterの発信内容がその企業への志望度や印象に影響を与えていることが推測できる結果が得られた。若い世代の人材獲得に向けては、TwitterなどのSNSを使った効果的な発信も検討してみてはいかがだろうか。

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