株式会社学情は2022年7月5日、2023年3月卒業予定の大学生・大学院生(以下、23卒生)を対象に実施した「就職活動に関するアンケート」の中から、「内々定の獲得状況」の結果を発表した。調査期間は2022年6月24日~30日で、23卒生から469件の有効回答を得ている。これにより、同年6月時点での内々定率や、内々定獲得社数と保有社数などが明らかとなった。
23卒生、2022年6月時点での「内々定率」は約8割に。半数以上が就職活動を終え、早くも終盤戦の様相か

内々定率は前月から11ポイント増加で8割に迫る

2022年6月末時点での、23卒生の内々定率はどのような状況なのだろうか。はじめに学情が、「現在(調査時点)までに内々定を獲得したか」を尋ねると、「獲得した」が78.8%と8割に迫った。
調査時点までに内々定を獲得したか
同社が行った、同年5月末時点での調査と比べると、内々定率は1ヵ月で11ポイント増加したことがわかる。また、前年7月末時点での同調査との比較では、同水準(前年結果:79%)だった。学情によると、「内々定率は2021年12月の調査以来、常に前年同時期を上回っている状況」だという。
2022年5月時点と、2021年同時期の内々定率

就職活動継続中の23卒生は半数を切り、前月より20ポイント減少

次に、同社が「現在(調査時点)の就職活動状況(インターンシップ参加を含む)」について尋ねると、「就職活動をしている」が42.3%だった。他方で、「内々定を獲得し、就職活動を終了」が55.1%と、半数を超えた。
現在(2022年6月時点)、就職活動をしているか
調査時点で「就職活動をしている」とした学生の割合は、前月の62.3%と比較して20ポイント減となり、大幅に減少した。同社は、「就職活動が終盤戦の様相を呈してきている」と推察している。
就職活動の状況:前月(2022年5月)時点

「内々定獲得社数」と「内々定保有社数」には徐々に開きも

次に、同社が1人あたりの「内々定獲得社数」と「内々定保有社数」について、その平均を調べている。すると、「内々定獲得平均社数」は2.78社、「内々定保有平均社数」は1.32社となり、保有社数が獲得社数の半数以下となった。

2021年12月以降の月ごとの調査結果を見ると、「内々定獲得社数」が徐々に増加する一方で、「内々定保有社数」は獲得社数に比例して増加していないことがわかる。同社は「5月末に内々定承諾の期限を設けている企業も多いことから、複数の内々定を獲得した学生が、承諾しない企業に辞退の意向を伝えているのではないか」と推測している。
1人当たりの内々定獲得平均社数と内々定保有平均社数
本調査から、2022年6月時点で内々定を獲得している23卒生は8割に迫り、半数以上が就職活動を終えていることがわかった。今後も学生の動きに注視しながら、23卒生に対する追加施策の検討など、自社での新卒採用活動を進めていきたい。

この記事にリアクションをお願いします!