エン・ジャパン株式会社は2020年6月、2022年に卒業する学生(以下、22卒学生)を対象とした「オンライン就活」に関するアンケート調査結果を発表した。調査期間は2020年5月22~29日で、同社運営のスカウトサービス「iroots」を利用する2022年に卒業予定となる大学生、および大学院生669名から回答を得た。これにより、学生が感じるオンライン就活のメリットや課題が明らかとなった。
22卒学生600名を対象にした「オンライン就活」意識調査をエン・ジャパンが実施

8割以上が「オンライン」による就活セミナーやイベントへの参加経験あり

新型コロナウイルス感染症拡大により、企業の採用活動のオンライン化が急速に進んでいるが、22卒学生の就職活動には、どのような影響があるのだろうか。まず、参加経験のあるオンライン就活イベントの種類をたずねると、「就活セミナー・イベント」が最も多く、84%の人が参加経験ありと回答。次いで「企業説明会」も参加経験ありが55%となり、オンラインによる就活イベントが普及していることがわかる。
22卒学生600名を対象にした「オンライン就活」意識調査をエン・ジャパンが実施

7割が「オンライン就活」に対しメリットを感じると回答

次に、「オンライン就活」において、メリットとデメリットのどちらを感じるかを聞いた。その結果、「メリットを感じる」が30%、「どちらかと言えばメリットを感じる」が40%となり、合計70%の学生が「オンライン就活」に対して良い印象を持っていることが明らかになった。
22卒学生600名を対象にした「オンライン就活」意識調査をエン・ジャパンが実施
どのような点にメリットを感じているかを聞くと、次のような回答が得られた。

・地方に住んでいるため、交通費の負担がなく、セミナーに参加しやすい。
・気軽に参加でき、質問しやすい。
・オンラインだと空いた時間に参加でき、勉強と就活の両立がしやすい。
・移動時間が無い分より多くのイベントに参加できる。
・対面と比べ、リラックスして面接やグループディスカッションに臨める。
・留学先や自分の地元から離れた場所からも参加できる。


一方、デメリットを感じている学生からは以下のような回答が得られた。

・画面越しだと、対面よりもコミュニケーションの取りづらさや人の雰囲気の掴みにくさを感じる。
・最終面接など、採用に直結する場面でオンラインだと、本来の自分が伝わらないのではないかと心配。
・自分を伝えることが難しい一方、参加へのハードルは下がっている。
・対面よりも得られる情報量が少ないように感じる。
・聞きづらさやパワーポイントの画質の粗さで理解しづらいことがある。

「最終面接」や「インターンシップイベント」はオンライン参加への抵抗感が大きい

また、「オンラインでの参加に抵抗があるイベントの種類」について聞くと、「最終面接」が67%と最多回答となった。学生たちからは「オンライン上では緊張感が下がり、インターネットネット接続の問題も起こりうるため、重要な場面ではなるべく避けたい」、「自分の熱意を伝えられる最後のチャンスなので、できれば対面でおこないたい」などの声があがった。

これに次いで、「インターンシップイベント」が48%となり、理由としては、「複数人で話すイベントでは、オンラインだと発話タイミングや共有が難しい」、「インターンシップでは、企業での働き方や人との関わり方に着目しているため、オンラインだと得られる情報が限られる」などの声があった。
22卒学生600名を対象にした「オンライン就活」意識調査をエン・ジャパンが実施
さらに、「あるとよいと思うオンライン就活コンテンツ」を聞くと、次のような声があがった。

・withコロナの中で前向きになれるような就活テクニックや強みの出し方が学べるコンテンツ
・企業の人と対談できるコンテンツ
・座談会など、気軽に話せる場
・全国の就活生と交流できるオンラインイベント
・VRの活用など、オンラインでも臨場感が出る仕組み


オンライン就活イベントにメリットを感じる学生が多い一方、「最終面接」や「インターンシップ」などの局面では、対面による実施を希望している学生も多いようだ。学生と企業間のミスマッチを防ぐためにも、「オンライン」と「オフライン」を効果的に活用しながら、採用活動をおこなうことが求められそうだ。

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