キャリア採用パート・アルバイト採用

欲しい人材は、企業が自らスカウトする時代

ビズリーチ・ダイレクト

株式会社ビズリーチ

株式会社ビズリーチ

企業と求職者をつなげるプラットフォーム

日本の採用市場では、企業が人材を求める場合、求人広告や人材紹介会社を介して候補者を集めるのが一般的だ。これに対して株式会社ビズリーチの「ビズリーチ・ダイレクト」は、企業が個人に直接連絡をとる「ダイレクト・リクルーティング」という手法のサービスである。キャリア採用の新たなプラットフォームとして、2009年のサービス開始から延べ3100社が導入。その内訳はグローバル企業やIT系企業、メーカーなど幅広く、規模や地域もさまざまだ。

これからますます労働人口が減り、優秀な人材の獲得競争が激しくなると予想される時代。自社の「採用力」を高めることは、企業にとって重要な経営課題となっている。その点「ビズリーチ・ダイレクト」では、データベースを活用して企業が「能動的に」採用活動を行うことで、より自社にフィットした人材の獲得を目指せるのだ。

良い人材に出会えていない、というジレンマを払拭

良い人材に出会えていない、というジレンマを払拭

ダイレクト・リクルーティングという手法は、海外では10年以上前から浸透している。これによって、多くの企業が優秀な人材の採用に成功してきた。その手法を日本で実現したのが「ビズリーチ・ダイレクト」だ。サービスの大きな特徴は、これまで人材紹介会社や一部のヘッドハンターだけに公開していた人材データベースを可視化して、企業と求職者がダイレクトに繋がりを持てるようにしたことにある。例えばモノを買う際にインターネット検索を行うと、誰もがさまざまな商品の情報に触れられ、海外からも購入することができるだろう。「ビズリーチ・ダイレクト」の仕組みは、それに近いイメージだ。

「ビズリーチ・ダイレクト」の入り口となる人材データベースは、会員制転職サイト「ビズリーチ」で集客されている。サービスを導入した企業は、約18.7万人分もの登録データをすべて見ることが可能だ。もし会ってみたい人材がいれば、何人でも直接メールでスカウトすることができる。なお、データベースに登録されている求職者は管理職やグローバル人材、専門職が中心。年収でいえば500〜1000万円のハイクラス人材に絞られているため、経営幹部の採用において特に強みを発揮している。

中途採用の市場では、もともと「優秀な人材になかなか巡り合えない」という現実があった。 応募者が集中する一部の企業は別として、知名度がそれほど高くない地方企業や中小・ベンチャー企業などは、求人を出しても応募者が少ない。そのため人材紹介においても、優秀な人を紹介してもらえないと感じている企業も見られたのだ。「ビズリーチ・ダイレクト」であれば、オンラインで企業側から人材へアプローチできる。そういった背景から、サービスの導入を決めた企業は多いという。

企業の思いを直に伝えて、意中の人材にアプローチ

国内最大級の「ハイクラス人材」データベース

企業が求職者と直接やり取りできれば、自社のビジョンにフィットしそうな人材を自分たちの目で選ぶことができる。また、自社の思いを求職者へダイレクトに伝えられるだろう。面接・面談という採用までのプロセスも自社内で簡略化して完結できるので、時間や労力の節約にも繋がる。そして何より、今までは応募を得られなかったような人に対して、自らのアクションから出会うチャンスが作れるのだ。

とはいえ、「スカウトメールを送っても、実際に返事がくるのだろうか?」と疑問に感じるかもしれない。確かに100%返事がもらえるとは言い切れないが、企業もしくは経営者から直に届いたオファーは、求職者の心に響きやすいだろう。オファーを通じてその企業に興味が湧いたり、働くことへのモチベーションがアップしたりと、面接に繋がるケースは少なくない。

「ビズリーチ・ダイレクト」は、インターネットを利用したサービスである。そのため、場所や距離を問わずにスカウト活動ができる点は大きなメリットだ。実際に、地方の企業がビズリーチ経由で東京在住の人材をスカウトし、経営幹部として迎えたという例がいくつもある。「我が社には来てくれないのではないか」などと諦めることはない。今までは知らなかっただけで、声をかければ興味を持たれる可能性はあるのだ。人材情報が可視化された「ビズリーチ・ダイレクト」は、企業と求職者の双方にとって広くチャンスを与えてくれる。

データベースに加えて導入ノウハウも提供

「ビズリーチ・ダイレクト」は、ただ企業にデータベースを公開するだけではない。導入サポートも行っており、その内容は大きく2つに分けられる。

1つは、ダイレクト・リクルーティングトレーナーによる「導入トレーニング」の実施だ。これまで述べたように、ダイレクト・リクルーティングという手法は既存の採用方法とは考え方が異なる。そのため、スカウトを成功させるにはノウハウを学んだり、意識を変えたりすることも必要だ。そこでビズリーチのコンサルタントが、他社の成功事例もふまえて導入企業へアドバイスを行う。

もう1つは、「ビズリーチ・アカデミー」の開催である。こちらは1時間半程度のクラスを設け、企業が採用力を磨くためのレクチャーを無償で提供。ダイレクト・リクルーティングにおいて特に重要な候補者の「集め方」と「くどき方」を、しっかり伝授してくれるというから心強い。大手企業でさえ、人事担当者が1〜2名ということも少なくない中、ダイレクト・リクルーティングに精通したトレーナーの万全なサポートは多くの企業に喜ばれているのだ。

なお、「ビズリーチ・ダイレクト」の最短利用期間は6カ月となっている。「空いているポジションを埋める」という目的に留まらず、「常に良い人材を探し続ける」というスタンスが、妥協のない採用に繋がるようだ。1人を採用するために、どれだけ多くの人へ声をかけられるか。その足がかりとして、人材データベースを活用できる意味は大きいだろう。しかし「ビズリーチ・ダイレクト」の最も大きな効果は、ダイレクト・リクルーティングによって自社の採用力そのものが高まることだ。良い人材を獲得し、社員が生き生きと働ける環境をつくること。これによって企業を活性化し、日本の経済を元気にしようというところに、このサービスの本質がある。