第7回 パート・アルバイトの採用で困っていませんか?〜第2章

人と組織のベクトルを合わせよう

第ニ章:パート・アルバイト採用の本質

 前章では、「応募者を劇的に増やす即効性のある秘策は無い!」と申し上げました。

 多くの企業では母集団が集まらないことを嘆き、もっともっと応募者を増すことに力が注がれています。
中には、パート・アルバイトでは採用できないので派遣社員で充足を考え、そのことが負のスパイラルを生み出していることもあります。
つまり、

@パートが自社では集まらない
A派遣社員を依頼
B並行して採用は継続
C同時に派遣会社が同じ仕事で高い時給で募集
Dより自社の募集には人が集まらない


という負のスパイラルの状況です。


このような状態に陥ると負の循環からなかなか抜け出すことができなくなります。
本来のパート・アルバイト採用の目指すべき状態とは、どの様な状態なのでしょうか?

あるべき採用の状態とは、

@母集団を最大限活用し、
A面接の質を上げて内定率を増やし、
B採用後の定着や活用をしっかりと行い、
C結果、退職者が減ることで必要とする母集団が減る
Dそして長期的にしっかりとした定着・活用により、採用ブランド力が向上する


という正のスパイラルに転換していくことが重要なのです。


 先にも述べた様に母集団形成に企業は注力し、定着はあと回しにしながら採用を続ける。つまり穴の開いたバケツに一生懸命水を流し込む・・・いつか破綻する危機感は持ちながらもこの状況が改善できない企業様が意外に多いのではないでしょうか。

 確かに、上記のような正のスパイラルにすることは容易ではなく、また時間もかかります。
 しかし、本質的な定着・活用に手を付けなければ、穴の開いたバケツに水を注ぎ続ける状態からは抜け出すことができないことになります。
 正のスパイラルに転換するためには、本質的な定着や活用のあり方を変えることは求められますが、それには時間がかかります。


 当然ですがブランド力を高めていく努力をしていくことは、経営上・事業運営上も必要であり重要な課題として継続的に取り組む必要があります。しかしながら、採用は緊急の課題であり、事業運営に直接的に影響を及ぼすことから「時間を掛けて応募者を増やしていきましょう」などとは言えない状況かと思います。

 そこで次回は、意外に皆さまが見過ごしている、直ぐに改善が見込める「改善点」についてご説明したいと思います。
  • 1

著者プロフィール

株式会社ベクトル 代表取締役社長 卜部 憲

1956年、大阪府生まれ。大阪市立大学卒業後、株式会社ダイエーに入社、本社人事畑を歩む。2001年人事本部副本部長就任後、2003年に同社を退社。この間、日経連一般職賃金制度部会委員、同・社会保障制度部会委員を歴任。2003年組織人事コンサルティング・ファーム ベクトルを設立し代表取締役に就任、現在に至る。著書に『稼ぎすぎて困る・熱血リーダー量産化計画』、共著に『これからの一般職賃金』がある。

企業情報はこちら
提供サービスはこちら
セミナー情報はこちら

関連リンク