本稿の執筆を担当する株式会社パフ代表の釘崎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。第一回目ですので簡単に自己紹介を。弊社は新卒採用に特化したコンサルティング会社として1997年に設立されました。以来、毎年150社を超える企業の新卒採用に関わらせていただくとともに、イベント運営や就職講座を中心に、学生の就職支援を毎年数千名規模で行っております。

弊社の事業ポリシーは、「顔の見える就職と採用」。一言でいうならば「企業も学生も嘘をつくな!」ということ。本稿ではそんな弊社に学生から寄せられた採用担当者への愛ある「喝!」を掲載してまいりたいと思います。まずは第一回目なので軽めのものを二つほど。
第1回 頼りない採用担当者 Vol.1
◆【そこは知っててほしかった】(私大文系女子から某銀行の採用担当者へ)
「弊社は半世紀以上前から海外に目を向けておりまして、インドネシアにもいち早く現地法人を設立しています」と自信満々に自社の歴史を説明していました。「なぜインドネシアだったんですか?」と質問したら、「あ、あ、あ、分かりません。すみません。調べておきます……」と急に元気のなくなった採用担当者。それまで自信満々だっただけに残念!


まだ若手の採用担当者だったようですね。でもさすがに採用担当者たるもの自社の歴史くらいはキチンと学んでおかないとマズいですね。この会社ではありませんが、創業者のフルネームを知らない採用担当者も案外いるようです。
◆【ちゃんと内定通知してほしかった】(国立文系男子から某財閥系メーカーの採用担当者へ)
「どう?先日の返事、今日までの約束だったよね。腹括ってもらえた?」との電話。何のことか分からず「あ、あの、何の件だったでしょうか?」と恐る恐る聞いてみると…。「あ、まだ内定通知してなかったんだね、ゴメン、内定です!」。えー、こんな内定通知ありですか?


超短期化した今年の採用戦線。大量採用の大手企業では、担当者同士の連携がうまくいかないと、こんなミスも起きがちです。「サイレントお祈り」(辞退者が出た場合の繰り上げ内定を想定して不合格連絡をしないこと)が問題になっていますが、こういう悪意のない「ミス・サイレント」もあります。笑えませんね。気をつけましょう。
さて、次回は人事部長や役員クラスの方々の、ちょっと笑えないエピソードをご紹介したいと思います。
(日経産業新聞コラム「こんな採用担当者はご勘弁!」より転載)
  • 1

この記事にリアクションをお願いします!