管理職は「マネジメント」、一般社員は「チームでの協力」がますます重要に

■調査背景
国内での事業展開が多い卸売業・小売業は、人口減少やECによる購入経路の多様化などに大きな影響を受けています。また、2020年から流行している新型コロナウイルス感染症は、一般消費者の生活スタイルや購入経路に大きな変化をもたらしてきました。SDGsやエコに対する意識の高まりも、消費者の商品選択の基準に影響を与えています。これらの変化は卸売業・小売業に対して大きな変化を迫ったことでしょう。では、現場で働く従業員の方には、どのような影響があったのでしょうか。本調査では、卸売業と小売業に焦点を当て、現場の視点から管理職と一般社員(非管理職)に求められる役割の変化を解き明かすことに取り組みました。

■調査結果の概要
1. この10年で卸売業・小売業社員の役割「変化した」が6割
2. 管理職のあるべき姿TOP3は「コンプラ重視」「効率的」「スキルアップ」、実態とは大きな乖離あり
3. 管理職に重視されるスキルは「マネジメント」が最多。市場環境の変化の影響が色濃く出る
4. 一般社員に期待されるのは、個人ではなくチームで協力して成果を上げること
5. 一般社員の重要スキル「タイムマネジメント」「IT・デジタルリテラシー」が過半数、「言語化する力」も4割超
【組織・チームのあり方を5,099人に調査】卸売業・小売業社員への期待と実態の乖離とは