消せるボールペン型

平成27年度 新入社員のタイプ「消せるボールペン型」とは、公益財団法人日本生産性本部の「職業のあり方研究会」が、毎年新入社員の特徴をまとめているもので、27年度の特徴を昨年話題になった「消せるボールペン」に例えたものです。

消せるボールペンは、見た目は普通のボールペンだが、その機能は一般的なものとは異なり、普通は一度書いたら消せないボールペンの文字を、摩擦熱でインクを透明にして、書き直しができるというもの。世界で10億本も売れたものが出るなど、世界的に大ヒットとなった商品です。

その特徴から、平成27年度の新入社員は、「見かけはありきたりなボールペンだが、その機能は大きく異なっている。見かけだけで判断して、書き直しができる機能(変化に対応できる柔軟性)を活用しなければもったいない。ただ注意も必要。不用意に熱を入れる(熱血指導する)と、色(個性)が消えてしまったり、使い勝手の良さから酷使しすぎると、インクが切れてしまう(離職してしまう)」と表現されています。

東日本大震災直後に大学生になった人が大半を占める27年度新入社員。震災・復興と様々な環境・状況の変化に対応してきた世代で、高校の卒業式がまさにその当日だったり、大学の開講日がゴールデンウィーク後になったり。大学卒業の直前にフランスでテロ事件が起きたため、卒業旅行の行き先を変更した学生も多かったようです。こうした様々な状況変化に対応してきた世代なので、柔軟性を活かせる仕事を任せると成長が早いタイプが多いとされています。

ただし、消せるボールペンの特徴の一つ、摩擦熱で透明になるという機能は、デメリットもあり、暑い車の中などに置いておくと、熱が上がりすぎて文字が消えてしまうという現象があります。このことから、「即戦力になる使える逸材」として、指導に熱が入りすぎたり、酷使しすぎたりすると、彼らの色(個性)が失われてしまい、ブラック企業などと誤解されたりして、早期離職に繋がってしまう(すぐにインク切れになってしまう)という特徴があります。

同会では、「新入社員の皆さんには、若いうちは何度でも「書き直し」ができると思って、失敗を恐れず、のびのびとチャレンジをして職業人としての経験を積んで欲しい。」と締めくくっています。

なお、平成26年度の新入社員は「自動ブレーキ型」、平成25年度の新入社員は「ロボット掃除機型」、平成24年度の新入社員は「奇跡の一本松型」、平成23年度の新入社員は「はやぶさ型」、平成22年度の新入社員は「ETC型」などと名づけられ、毎年話題を呼んでいます。

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