ファーストペンギン

ファーストペンギンとは、ベンチャー精神を持って行動する個人や企業を、尊敬を込めて呼ぶ言葉です。

ペンギンは常に集団で行動しますが、群れを統率するリーダーやボスはいません。よくテレビなどで、氷上をペンギンたちが隊列を組んで移動する姿が映されますが、なぜあのような行動がとれるのかというと、最初に行動を起こした1羽に皆が従う習性があるからです。

餌をとるために海に入る時も同様です。最初の1羽が飛び込むまで、群れはお互いに牽制し合うような仕草を見せ、決して各々勝手に飛び込もうとしません。

もちろん、ペンギンが本当は何を考えているのか分かりませんが、人間からすると、この最初の1羽は、非常に勇気ある行動をしたように見えます。海のなかにはペンギンの天敵であるシャチやトド、オットセイがいるかも知れません。最初の1羽は身をもって海中の安全を群れに伝えているようにも見えるわけです。

しかしこの最初の1羽には、リスクばかりがあるわけではありません。群れの仲間に先んずる分、より多くの餌にありつける可能性があります。ビジネスも同様で、他に先駆けることで、より大きな利益に結び付くかも知れません。人事担当者としては一定数採用したい人材と言えるのではないでしょうか。

ちなみにこの言葉は、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』でセリフとして登場し、話題になりました。主人公のモデルとなった広岡浅子は明治時代に炭鉱や銀行、生命保険など、当時としては新しい事業に次々と挑戦した女性実業家です。まさに、ファーストペンギンと呼ぶにふさわしい人物といえるでしょう。