16卒採用に向けた各社の動向が少しずつ見えてきました。各社どのようなことを準備し、16 卒採用に備えているのか?これから人事ご担当の皆さんがどのような準備をするべきか? 16卒採用のスケジュール予想と共にお伝えします。
1. 16卒採用のスケジュールはどうなるのか?
経団連の「採用選考に関する指針」ではナビなどの広報活動は3 月オープン、選考活動は8 月開始とされているスケジュールですが、実際のところはどのようになるのか?皆さんの関心も高いと思います。
各社の人事の皆さんも他社動向を気にしながら、そろそろ実際のスケジュールを決め始めています。外資、ITベンチャーなど当指針を気にしない企業は、「昨年同様」早ければ12月あたりから早期選考を開始するのでしょうが、当指針を遵守する企業は悩みどころです。
16卒採用に向けて、私は二つの予想を立てています。

予想 ①
ナビのオープンが3か月遅れた分、選考も3か月遅れで6月もしくは7月に選考と内定出しを開始する。

予想 ②
採用力の高い企業のどこかが5月GWにフライングで選考を開始し、それによって他社もなだれ式に選考と内定出しが始まる。

企業のご担当者に話を伺うと、比較的大手の企業も“予想①”で準備を始めているところが多いようです。

2. 16卒採用の準備は何をすべきか?
大手企業でも苦戦が予想される16卒採用ですが、中堅中小企業はより苦境に立たされかねないと予想されています。今までなら内定辞退者を出さないように、大手企業の採用が終わった後に選考を進めるという企業が多かったのですが、16卒採用は大手企業も選考や内定出しが長引く見込みで、中小中堅企業は大手企業と同じ時期に学生の獲得合戦を繰り広げなければならない状態が予想されます。選考のタイミングと辞退防止策を計画すべきです。

やるべき準備①
大手企業の選考に遅れないように、早めの選考準備(まだ集まり切っていないナビからの母集団に対しても優先順位をつけておく)

やるべき準備②
大手企業との競争激化に備える内定辞退防止策の計画(社員のフォローや内定者を集めた辞退防止イベントの計画)

やるべき準備③
リクルーターや内定者、適性検査を従来より早期に活用し、良い学生に対する早期アプローチと面接前に誰を早く呼び込むべきかの優先順位作り。

事例紹介:適性検査を活用し早期選考を成功させた外食G社

G社は、内定辞退が多く、大手企業の選考後に面接を実施していました。
しかし、採用する学生の質を上げたいとの思いから大手企業と同じ、もしくは少し先行して面接を実施する計画を立てました。大量の学生を一気に面接する人的パワーが無かったので、面接を始める前に学生に適性検査を受けさせ面接に呼び込む順番を決めていました。
その結果、優先順位の高い学生を先立てて面接し、早めに内定を出すことに成功したのです。大手企業への内定辞退者が出ましたが、受けさせた適性検査のFBをしっかり行うことで辞退率を最小限に抑えました。
※選考解禁日以前の適性検査の受検は当指針でも認められています。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2013/081_tebiki.html
  • 1

この記事にリアクションをお願いします!