自社の人事上の問題・課題を正確に把握するためには

では、いま、企業の方々が自社の問題・課題に対応して人事制度を改革しようとするなら、どうすればいいか。現に皆様方の企業の多くでいろいろな議論を進めておられると思うが、まず、自社の人事上の問題・課題をどのように把握しているかが問題だ。よく使われる手法のひとつはインタビュー分析だが、これは全員を網羅しているわけではないうえ、定性的・感覚的な情報しか得られない懸念がある。また、アンケート分析も従業員満足度調査などでよく使われる手法だが、これもやはり、得られるのは主観的な情報にとどまってしまう。人事上の問題・課題をこれ2つだけで判断していいのかどうかということだ。

 そこで、たとえば、皆様方の会社の人件費は適切な金額か、生産性は高いか低いか、人員数は多いか少ないかといったことを知りたいとき、人事・財務データ等の数値に基づく分析を行い、どのような問題・課題があるのか明確にしていく分析手法が、最近かなり確立されてきている。これが定量分析という手法だ。言ってみれば、アンケートやインタビューは、医者が患者に「どこが悪いか」と聞く問診のようなもので、一方、定量分析はレントゲン撮影をしたり血圧を測ったりする検査にあたる。問診も必要だが、こうした各種検査を行わない限り、本当の身体の状態を正確に診断することはできない。

定量分析の代表的な手法を用いると何がわかるか

この記事にリアクションをお願いします!