退職を会社に切り出しづらかった人は7割、人手不足などを理由に引き止められた人も多数

「退職の前に読むサイト」を運営するベースメントアップスは2019年6月、「退職代行サービスに関する意識調査」の結果を発表した。調査対象は全国の20〜30代の男女1,905人、実施期間は2019年1月19日〜1月22日。転職は以前ほど珍しいものではなくなってきたが、実際に退職希望者はどう思っているのか。その本音と実態に迫った。
まず「退職を経験したことはありますか?」と質問すると、「はい」が61.6%、「いいえ」が38.4%と、およそ3人に2人が退職を経験していることが分かった。
次に、退職経験を持つと答えた1,174名に対し、「退職を切り出してから実際に退職するまでに要した期間は?」と聞いた。最多は「30日前後」の254人で、以下「60日前後」(148人)、「90日前後」(94人)となる。法律では、退職意思を示してから退職するまでの期間を2週間と定めているが、実際は20日以上と回答した人が全体の90%近くを占めている。
続いて「退職期間は自身が想定していた通りでしたか?」と尋ねたところ、「だいたい想定通り」が45.9%、「想定通り」が30.4%と、「想定内」という意見が76.3%になった。法律で定められている2週間を大きく上回っている人が多いにも関わらず、あまり意外ではないようだ。
「退職意思を伝えた際に引き止められたことはありますか?」という質問には、68%の人が「はい」と答えている。
引き止められた理由を確認すると、「人手不足」(46.7%)、「後任の不在」(29.6%)と、人手に関することが76.3%を占めた。日本の人手不足が深刻化していることが、ここでも感じられる。
最後に「退職を切り出したときの心境」がどうだったかを質問。「清々しかった」と答えた強気な人は23.7%に留まり、「気まずかった」(34.9%)、「申し訳なかった」(29.4%)、「不安に感じた」(9.3%)と、弱気だった人が約 73.6%となっている。

人手不足の状況は、内部にいれば本人もある程度認識しているだろう。たとえ気持ちが固まっていても、退職希望者は相当な勇気を出して上司や会社に伝えている状況が浮き彫りになった。

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HRプロ編集部

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