エン・ジャパン株式会社は、2018年8月、自社が運営するサイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に、「人生100年時代の働き方」についてアンケートを実施、結果を公表した。(有効回答:612名)
「人生100年時代の働き方」意識調査  「働き続けるために必要なこと」1位は「コネクション・人脈づくり」

■同調査ではまず、“人生100年時代”を見越した上で、いつまで働くことを想定していますか?」と尋ねると、結果は以下の通り。

・定年まで(11%)
・定年後も働きたい(83%)
・早期退職を考えている(6%)

「定年後も何らかの形で働きたい」との回答が8割を超え、年収別に見ても、その割合はほとんど変わらなかった。

続いて、定年後も働き続けたいと回答した人に、「具体的にどのような働き方を想定しているか」尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:起業・独立をする(42%)
2位:再雇用制度を利用し、現職企業で働き続ける(41%)
3位:定年後に、別の会社へ再就職をする(36%)

年収別に見ると、年収1,000万円以上の人では「起業・独立をする(46%)」が最も多く、次いで「定年後に、別の会社へ再就職をする」(42%)、「定年前に転職をする」(38%)が高い数値を示した。

なお年収1,000万円未満の人では、「再雇用制度を利用し、現職企業で働き続ける(43%)」が最多であった。

さらに、定年後も何らかの形で働き続けたいと回答した人に対し、「何歳まで働きたいか」尋ねると、「~70歳まで(38%)」が最多であった。

■次に、定年後も何らかの形で働き続けたいと回答した人に、「働き続けるために必要なこと」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:コネクション・人脈づくり(70%)
2位:健康のために時間とお金と努力を投資(55%)
3位:情報キャッチアップ力の効果(35%)

年収別に見ると、年収1,000万円以上の人は「コネクション・人脈づくり」(74%)、「スキル向上のために時間とお金と努力を投資」(41%)、「語学の学習」(33%)がそれぞれ高い数値を示した。年収1,000万円未満に比べ、高収入な人ほど、自己研鑽を重要視している傾向が見受けられた。

以下、「定年後も働き続ける上でネックや不安に感じること」として寄せられたコメントを紹介する。(一部抜粋)

<スキル面>
・管理職を長くやっていると実務能力が衰える。今後また働いていくとしたら、IT系など何らかのテクニカルスキルを伸ばすことが必要になると思う。(48歳男性/年収1,000万円以上)
・自動化やAIの存在によって働き方が変わっていく中、自分が求められる仕事が将来あるのかが不安。(36歳女性/年収1,000万円未満)

<収入面>
・専門化された仕事ばかりしていると、転職先も少なく、収入アップに繋がりにくい。(47歳男性/年収1,000万円以上)

・再雇用などの制度はあるが、給与面が大幅ダウンになるのが実態。スキルがある場合でも、給与の維持がネックになると思う。(39歳女性/年収1,000万円未満)

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