テクノプロ・ホールディングス株式会社は、2018年6月、全国のエンジニアを対象に「エンジニアの働き方と仕事の満足度」に関するアンケート調査を実施、結果を発表した。(有効回答数:1,000)
フリーランスのエンジニアは10%未満、残業時間が少ないほど仕事の満足度が高い傾向に。「エンジニアの働き方と仕事の満足度」調査より

■同調査ではまず、「今の雇用形態」を質問。割合の多い順に並べると以下の通りであった。

1位:正社員(84.0%)
2位:フリーランス(個人事業主含む)(9.3%)
3位:契約社員(4.9%)
4位:派遣社員(1.3%)
5位:パート・アルバイト(0.3%)
6位:わからない/その他(0.2%)

「正社員」として働くエンジニアが84%と最も多く、近年メディアなどで「会社に属さない働き方」として取り上げられることが多くなっている2位の「フリーランス(個人事業主を含む)」がエンジニア全体に占める比率は9.3%にとどまった。

また、雇用形態ごとに「今の仕事の満足度」を100点満点で質問すると、結果は以下の通りであった。

1位:派遣社員(65.0点)
1位:パート・アルバイト(65.0点)
3位:正社員(62.3点)
4位:契約社員(62.0点)
5位:わからない/その他(60.0点)
6位:フリーランス(個人事業主含む)(58.3点)

満足度に関しては「フリーランス」が他の雇用形態より若干低いものの、大きな差異はないようだ。

■次に、「主に仕事をする場所が客先であるエンジニア」に対し、「客先常駐時のPC・開発環境などは誰が用意していますか?」と質問。すると結果は以下の通り。

1位:客先から貸与されている(67.2%)
2位:自社で準備している(28.2%)
3位:個人で準備している(4.6%)

また、PC・開発環境ごとに「仕事の満足度」を100点満点で質問すると、結果は以下の通り。

1位:個人で準備している(78.8点)
2位:自社で準備している(62.3点)
3位:客先から貸与されている(56.6点)

客先貸与のPC・開発環境で仕事をするエンジニアは、自社や個人で準備する場合と比較して仕事の満足度が低い傾向があることが分かった。やはりエンジニアにとって、マシンスペックや開発環境などに関する自由度の有無は、満足度を左右する重要なファクターであるようだ。

■最後に、「週の平均勤務時間(残業含む)」を質問。すると結果は以下の通り。

1位:40時間以下(43.5%)
2位:41~50時間(38.9%)
3位:51~60時間(12.5%)
4位:61時間以上(5.1%)

こちらも「平均勤務時間」ごとに「仕事の満足度」を100点満点で質問すると、結果は以下の通り。

1位:41~50時間(62.9点)
2位:40時間以下(62.3点)
3位:51~60時間(61.7点)
4位:61時間以上(52.3点)

長時間労働のイメージが強いエンジニアだが、残業も含めた週の勤務時間が61時間を超えるエンジニアは5.1%と少数派であった。ただし、週の勤務時間が61時間を超えると仕事に対する満足度が大きく低下する傾向が見られた。

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