株式会社INDUSTRIAL-Xは、2020年6月、 DX(Digital Transformation=デジタルトランスフォーメーション)を推進し、事業変革を目指す企業を支援する「INDUSTRIAL-Xパートナーズ」の立上げを発表した。DX支援実績があり、多様なリソースを有するパートナー企業と連携しながら、DX推進に取り組む企業の課題解決に向けて、包括的な支援を提供していくという。
アフターコロナに向けて進むデジタル改革、DX推進を支援するパートナープログラムがスタート

DX推進が停滞しがちな背景と、解決に向けての課題とは

DXとは、データとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することである。新型コロナウイルスの影響下で、多くの企業が改めてその必要性を再認識したことだろう。

しかしながら、DX推進への意識が高まりつつある一方で、日本企業は世界に比べIoTやAIといったICT技術があまり普及していないと指摘されている。NRIセキュアテクノロジーズが日本・米国・シンガポールを対象に調査した「企業における情報セキュリティ実態調査2019」(※)における「DXに取り組む企業の割合」を見ると、米国やシンガポールでは85%以上がDXに取り組んでいるのに対し、日本企業では30.7%にとどまっている。

実際に多くの企業で「社内にDXを推進できる専門家がいない」、「自社に合うリソースの選定が難しい」、「ITベンダーのみで必要なリソースの調達が難しい」などの理由から、DXの推進が停滞するケースがあるという。

このような問題を解決するため、INDUSTRIAL-Xは、DXを推進してきた多くの企業と連携し、経営モデルの立案からリソース提供までをおこなう本プログラムを発足するにいたった。具体的には、INDUSTRIAL-XがDXに必要な経営モデルを策定し、同社のパートナーがIoT、AI、デジタル、フィジカル(物理的なサポート)の面で適したリソースを選択する。このような、いわゆるエコシステム(複数の企業などが連携して共通の収益環境を形成すること)を構築して、包括的支援を行うという。

デジタル化が急速に進むビジネスの世界で、持続可能な成長を続けていくためには、事業のDX変革が必要不可欠だ。専門家によるサポートを活用しながら、DX推進を効率的に進める方法を模索してみてはいかがだろうか。

(※)「企業における情報セキュリティ実態調査2019」

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