株式会社学情は2022年8月29日、企業・団体の採用担当者を対象とした「2023年卒の採用状況」の調査の中から、「採用活動における課題」に関する結果を発表した。調査期間は2022年7月11日~20日で、全国の企業採用担当者614名から回答を得た。これにより、採用活動の課題や、同年7月時点での採用状況などが明らかとなった。
23卒採用では「内定辞退の防止」を課題とする企業が半数以上に。採用充足せず、“追加採用”を検討する企業も

採用活動の課題に「内定辞退の防止」や「入社意欲の向上」など

2023年卒業予定の学生(以下、23卒)の採用活動について、企業はどのような課題を抱えているのだろうか。まず、学情が「採用活動の課題」について複数回答で聞くと、「内定辞退の防止」が52.2%で最多となり、前年の同調査と比較して9.7ポイント増加した。その他にも、「入社意欲の向上」が45.7%(前年比6.1ポイント増)、「選考辞退の防止」が33.2%(前年比11.3ポイント増)などで上位にあがっており、同社は「辞退をいかに防ぐかについて、課題を感じる企業が増加している」と推測している。
採用活動の課題

3割以上が「内々定辞退者数は前年より増加」と回答

次に、同社が「前年と比較した内々定辞退者数」に関して尋ねると、「増えた」(「大幅に増えた」と「やや増えた」の合計)が36.2%だった。一方で、「減った」(「大幅に減った」と「やや減った」の合計)は19.2%となっており、両者を比較すると、「増えた」との回答が17ポイント上回った。

また、「選考中の辞退者数」に関しても調べると、「増えた」が合わせて35.1%となり、「減った」の14.9%を上回る結果となった。

同社が実施した「内々定率調査」によると、内々定獲得学生の平均社数は2022年3月下旬時点で早くも「2社」に達し、6月下旬には「2.78社」と、3社に迫っているという。同社では、「学生が企業を選べる環境となっており、それが選考や内々定の辞退を助長しているのではないか」との見解を示している。
内々定辞退者数と選考中の辞退者数

一旦採用活動を終了した後に再開させ、夏・秋採用を計画中の企業も

続いて同社は、「2022年7月時点での採用活動状況」について質問した。すると、採用活動を「継続中」が73.6%で、前年の同時期と比べて1.1ポイント増加した。以下、「採用計画数に達し、終了した」が18.4%(前年比1.9ポイント減)、「一旦終了したが、夏・秋採用計画(実施)中」が5.3%(前年比2.5ポイント増)となった。前年の同時期と比較して、採用予定者の充足に至らない企業が増加傾向にあることがうかがえる。
2022年7月時点の採用活動状況
本調査より、23卒の採用活動では、半数以上の企業が「内定辞退の防止」に課題を感じており、“学生の争奪戦”になっている構図がうかがえる。内定者に対するフォローなどといった辞退を防ぐ施策を検討しつつ、ある程度の辞退を見込んだ採用計画も必要になりそうだ。

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