8割の2022年卒生が「ジョブ型採用に興味あり」でインターンシップを重要視。学生は新卒のキャリア形成をどう考えているのか?

株式会社学情は2020年7月、「ジョブ型採用」に関するアンケート結果を発表。調査期間は2020年7月3〜8日で、同社の就職活動サイトを閲覧した2022年卒学生679名から回答を得た。これにより、「ジョブ型採用」に対する学生たちの意識や関心度が明らかになった。

「スキルを活かしたい」「キャリア形成に有利」などの声があがる

「ジョブ型採用」とは、担当領域や権限を明確にした採用手法を指し、中途採用ではすでに多くの企業で導入されている。コロナ禍でテレワークの導入・定着が進んだことにより、新卒採用においても「ジョブ型採用」の導入を検討する企業が増加傾向にあるが、学生たちはどのように考えているのだろうか。

最初に、「ジョブ型採用に対する興味」について質問した。その結果、「興味がある」が33.4%、「どちらかと言えば興味がある」が45.5%で、約8割にあたる78.9%の学生が、ジョブ型採用に対して興味を示す結果となった。
なお、ジョブ型採用に興味があると回答した学生からは、以下のような意見があがっている。

・仕事に学んだことを活かしたいから
・専門性の高い仕事をしたいから
・やりたいことや、希望する職種がすでに決まっているから
・よりキャリア形成がしやすいから
・入社後の仕事内容や、配属される部署が明確だと、事前の準備ができるから
・仕事内容が決まっていると、適性に合う仕事を選択でき、ミスマッチが減ると思うから
・ジョブ型採用をしている企業は、新しいことに挑戦していて成長力があると思うから

「仕事内容や配属先が事前にわかる」ことにメリット

次に、「ジョブ型に対し、興味を持つ理由」を聞いた。その結果、最も多い回答が「仕事内容が明確」で59.7%、次いで「配属部署が明確」が43.1%となった。入社後のビジョンが明確な点に、魅力を感じる学生が多いようだ。

半数以上が「プレエントリーを希望」。「興味はある」との回答も3割に

また、「ジョブ型採用を実施している企業があれば、プレエントリーを希望したいか」という問いに対しては、「したい」が27.5%、「どちらかといえばしたい」が25%と、半数以上の52.5%がプレエントリーを希望すると回答。新しい採用手法に対する関心の高さがうかがえる。

一方、回答が最も多かったのは「興味はある」で33.6%だった。学生からは、「これからジョブ型について学びたい」、「インターンシップなどに参加し、希望する職種が明確になったら、ジョブ型の募集にもプレエントリーしたい」などの声があがった。2022年卒学生は就職活動の準備期にあるため、今後のインターンシップ参加や仕事研究を通じて、ジョブ型採用へのエントリーを検討したい考えを持っていることが窺える。

「ジョブ型」エントリー前の準備では、実際の仕事を体験できる「インターンシップ」が人気

「ジョブ型採用に向け準備していること」について聞くと、最も多い回答が「インターンシップ参加」で39.1%だった。学生からは、「実際の仕事を体験したい」、「希望する仕事への理解を深めたい」という声が寄せられた。ジョブ型採用では、配属先や入社後の仕事内容が明確になっていることをふまえ、理解を深めた上でプレエントリーしたいというのが学生の意向のようだ。
「ジョブ型採用」は、やりたい仕事が明確、専門スキルを活かして働きたい、といった学生たちの採用に効果的と言えそうだ。働き方や長期的なキャリア形成の在り方が見直される中、中途採用向けとして浸透してきたジョブ型を、新卒生に向けてどのように導入していくか、検討してみてはいかがだろうか。

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HRプロ編集部

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