7割の21年卒学生がオンライン就活を経験。学生が感じたオンライン面接のメリット・デメリットとは

株式会社学情は2020年7月、「Webセミナー・Web面接」に関するアンケート調査の結果を発表した。これは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、企業が採用活動において企業説明会や選考の一部をオンライン化していることを受け実施したものだ。調査期間は2020年6月17〜29日で、2021年卒業の学生991名から回答を得た。これにより、学生が感じる採用活動のオンライン化のメリット・デメリットが明らかになった。

約7割が「Webセミナー・Web面接」への参加経験あり

新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化するなか、企業が採用過程をオンライン化する動きが見られている。実際に、「オンライン」による採用活動はどの程度広がっているのだろうか。

まず、「Webセミナー・Web面接」への参加経験の有無を尋ねた。その結果、74%の学生が「参加経験がある」と回答。「参加経験がない」の26%を大きく上回り、大半の学生がオンライン就活を経験していることが判明した。

オンライン就活のメリットは「交通費の削減」「移動時間の節約」「時間の自由度」

次に、オンラインでの採用活動に参加するメリットを聞いた。その結果、「交通費の削減」が79.3%、「移動時間の削減」が75.9%と、ともに7割を超える回答が集まった。これは第4位の「感染症のリスクなく参加できる」の56.3%を大きく上回っている。就職活動期間中に学生が負担する交通費は合計5万円を超えるケースもあり、コロナ収束後も「交通費」や「移動時間」削減の観点から、オンラインセミナーや面接のニーズが一定数残ることが想定される。

「雰囲気の分かりにくさ」や「熱意の伝えづらさ」がデメリットに

一方、オンラインで参加するデメリットを聞くと、最も多かったのは「画面越しだと、企業や社員の雰囲気が分かりにくい」で67%、次いで「画面越しだと、言いたいことや熱意を伝えにくい」の42.2%だった。画面越しのコミュニケーションに、抵抗感や制約を感じている学生が多いことがわかる。

約7割が最終選考方法として「直接訪問」を希望

また、最終選考時に「直接訪問とオンラインでの選考のどちらを希望するか」を尋ねた。その結果、「直接訪問」と回答した人が46%と最も多く、次いで「どちらかと言えば直接訪問」が21.4%となった。合計で67.4%が「直接訪問」での実施を希望していることが判明した。
しかし、「企業説明会」および「一次選考」では、「直接訪問」と「オンライン」がほぼ同数となっていることもわかった。選考のステップが進むにつれ、直接コミュニケーションを取りたいと考える学生が増えるようだ。
新型コロナウイルス感染症拡大を受けて広がるオンライン採用活動に対し、学生は感染対策以外にもさまざまなメリットを感じている。企業は、「対面」と「オンライン」それぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえで、採用活動の方法を検討することが求められそうだ。

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HRプロ編集部

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