ダイドードリンコ株式会社は、新たな中途採用スキームを活用し、2019年12月より若手を中心とした営業担当者の積極採用を開始した。自動販売機市場での確固たる優位性の確立を目指し、営業力を強化することが狙いだ。
ダイドードリンコが自販機の営業担当者として100名規模の積極採用。中途採用の新スキームを導入

近年、自動販売機市場は厳しい状況が続いている。飲料をコンビニエンスストアやドラッグストアで購入するといった購入場所の多様化や、設置ロケーションが飽和状態であることなどが影響し、販売方法やスキームの転換などが課題となっているようだ。現在、自販機市場では、オフィスや商業施設などの固定顧客が見込める「クローズドロケーション」への設置競争が激化している。

ダイドードリンコでは、2019年度に「中期経営計画2021」を掲げ、「自販機市場における確固たる優位性の確立」に向け取り組んでいる。クローズドロケーションへの設置比率を5年間で34%から42%にまで高め、さらに早期のうちに5割以上にまで伸ばすことが目標だ。

クローズドロケーションの取引先を開拓するためには、取引先が抱える課題を把握し、解決へと導く提案を行う「課題解決型提案営業」が必要となる。今回の積極採用開始は、この営業体制強化を目指すためといえるだろう。

採用方法については、転職サイトであるビズリーチとリクルートキャリアが協力し、新たな中途採用のスキームを構築したとしている。それぞれの企業がもつ強みを活かし、相互に連携を図りながら、母集団形成から内定までの採用フローを進めていく。この新スキームによって、短期間でより良い人材を集められるという。また、顧客が抱える課題に向き合い、解決策を提案できる営業担当者を育てるため、研修や担当者同士が情報を共有できるツールなども用意している。

人材不足が深刻化する中、短い期間でより優秀な人材を確保するためには、中途採用の導入が不可欠だ。既存のスキームではなく、新しい採用手法を取り入れることで、より柔軟性のある採用が可能となるだろう。

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