8割以上が人事評価に満足せず。「人事評価」に関する実態調査から見えた不満原因とは

株式会社カオナビの研究機関である「カオナビHRテクノロジー総研」は2019年10月、「人事評価」について行ったアンケート調査の結果を発表した。20代〜60代の社会人の男女600人を対象に実施(このうち部下をもつサンプル数は300人)。社員たちが日ごろから抱える人事評価に対しての満足度や不満の原因が浮き彫りとなった。

現時点で人事評価に満足している人は2割未満

まず、「自社の人事評価について満足しているか」と質問したところ、「満足していない」(41.3%)、「どちらでもない」(39.7%)など、何らかの不満を持っているとの答えが8割以上と多数派を占めた。一方、「満足している」と回答した人の割合はわずか19%であった。

人事評価に満足している人は、職場への満足度も高い傾向

現在の職場への満足度についての質問では、「人事評価に満足している」と回答した人の85.1%が「職場に対しても満足している」と答えている一方で、「人事評価に不満」と答えた人では、職場に満足している人が17.4%しかいないことが分かった。このことから、人事評価の満足度と職場の満足度の密接な関係性が窺える。

人事評価に共通する不満のポイントは「上司」か

次に、人事評価に「あまり満足していない」、「全く満足していない」と答えた人に対して、その不満の理由を尋ねた。最も多かったのは「結果に納得感が無い」(55.9%)で、次いで「評価者が信用できない」(39.7%)、「理由に納得感が無い」(38.9%)、「項目・目標設定が不適切」(36.4%)などが挙がった。いずれの回答もポイントが40%前後〜50%前後と拮抗していることから、人事評価への不満点は多岐に渡っていることが推測できる。
企業の成長にとって重要なテーマである人事評価は、事業の最大化や、社員の生産性・エンゲージメントにも大きく関わるため、社員が納得できる明確な基準や項目の設定が重要と言える。

人事評価の満足度を上げるためには、評価者となるミドルマネジメント層やそれ以上の経営陣の評価能力の向上を目指す取り組みも有効な対策となりそうだ。

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HRプロ編集部

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