仕事は基本、結果が全てでです。我々、企業人は結果でしか評価されません。
もちろん、ルールにのっとって仕事をするのは当たり前で、やってはいけない方法で結果を出したとしても、それは評価の対象外、むしろ罰せられます。
近年、「コンプライアンス」という言葉が浸透していますので、グレーゾーンの行為もできなくなってきています。正しい方向で結果を出す、それが評価につながるというのが基本なのです。
さて、弊社の新入社員研修で、「結果を出すことが重要」ということを伝えるための事例として、「仕立て屋の事例(変形でクリーニング屋のこともある)」というものを話すことがあります。
どういうものかというと、

・結婚式のために、服をオーダーメイドした。
・しかし、期日に取りに行くと、できていない。
・理由を聞くと、一生懸命作っていたが、病気になってしまい、半分までしかできていない。
・この状態でお金を払うかどうか?

というものです。
一生懸命やっていようが、完成した商品を渡されない以上、お金を払わないというのは当たり前の話です。
時間管理の重要性も合わせて伝えることができます。


さて、「仕事は一生懸命やろうとする気持で努力すれば、結果は問題ではない」という設問の回答傾向は、次のようになっています。
そう思う   8.1%
わからない  7.3%
そう思わない 84.6%
このように、9割以上の新入社員は、「結果が重要」という理解をしているようです。

現実には、
・コンピューターソフトの開発会社が決められた納期に間に合わないと、違約金を払うことがある。
・JRでは、二時間以上特急が遅れれば、特急料金を払い戻す。
等、納期に遅れれば、損失が出ることは知っていますし、頭では理解できています。


しかし、感覚として、そこまでの新入社員が「結果を出す」ことにこだわっているようには思えません。
なぜでしょうか?

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