ぶれない会社の経常利益率は5%以上

成果を出し続ける「いい会社」を創る人財の共通点とは?
竹村 坂本先生は現場主義を貫いて研究され、7000社の現場を見る中で人財力に行き着かれました。そして人財力のある企業は業績が伴っていることを発見されました。
先生の著作には、全法人企業の73%が市況に関わりなく利益を出すことができなくなっていることが書かれています。1960年代に利益を出していない企業は30%でしたから、増えています。

しかし、その一方で過去10年以上にわたって経常利益率が5%を超えている企業が10%くらいあるのです。しかも市況に関わりなく利益をあげている。その原動力を探っていくと人財力に行き着くのです。

坂本 わたしが学生だった頃、経営の3要素はヒト、モノ、カネと教わりました。そしてこの3つは並立概念であると習いました。しかしこれは間違いです。経営は、一に人財、2に人財、三に人財なのです。後の要素は道具に過ぎません。

なぜ人財なのか。感動的価値やサービスを創造、提案する担い手は人財なのです。客でも株主でもありません。人財がはっとする、ほっとする感動的価値を連続的、かつ波状的に創出し続けるから、結果として業績がいいのです。
そういうぶれない会社が1割ほど存在し、その経常利益率は5%を切るようことがないのです。

軽薄短小の「人材」、重厚長大の「人財」

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