ビジネスのグローカライゼーションが始まる

さて本日のタイトルにあるグローカライゼーションという言葉ですが、グローバルとローカルが融合することを指しています。なぜグローカライゼーションが必要なのでしょうか? 
それはこれまでの現地進出と、これからの現地進出が違うからです。

これまでも日本企業は中国や東南アジア諸国に進出してきました。それは現地の安い人件費を利用して生産し、それを現地から他国に輸出するためでした。
しかしいまは中国で生産したものを中国の市場で売るのです。他のE9国への進出でも同じです。生産拠点ではなく、市場を作るために進出するのです。そのために必要なのが現地の人材です。

人材面から見た新興大国進出の課題

日本企業には海外人材戦略で発想転換が必要です。人件費の「節約」より、新興大国の市場開拓のために必要な人材への戦略的投資と考えるべきなのです。
IBMではアメリカでの雇用よりもインドでの雇用が上回っています。必要な人材を確保するためには新興大国の人材を雇用しなくてはならないというのは欧米企業の常識です。日本企業もそのことに気付く必要があります。

ただし問題はたくさんあります。まず人件費ですが、中国だけではなくE9のすべての国で急上昇しています。そして2014年になると中国とインドでは生産1単位あたりの労働コストはアメリカを上回るのです。

有能な人材も不足しています。その理由は現地企業との競争です。2006年の中国で新卒者の人気企業上位10社のうち中国企業は2社だけでした。しかし2010年には国内企業が7社になりました。
そこで人材の獲得と育成が重要になってくるのです。

大学との連携を深めるIBM

グローカライゼーション時代の戦略的人材育成
人材の獲得でもっとも進んでいるのはIBMです。
IBMインドはUniversity Relationsチームを作って、4つのプログラムを進めています。Global Remote Mentoring ProgramはグローバルIBMの専門家が優秀な学生を指導するもの。Faculty Residencyは大学の教員・研究者と連携し、優秀な学生をIBMに紹介してもらうもの。
IBM Campus AmbassadorはIBMからキャンパス大使を派遣し、学生が大使から次世代の技術を学ぶもの。Curriculum Collaborationはカリキュラム・コンサルティングなど、関係者のトレーニングです。
このような施策を通じてIBMは大学との連携を深めているのです。

Employee Brandingと「深いグローカラ...

この記事にリアクションをお願いします!