日本企業の人事課題--視点4:「人事領域でのITの活用」

「人事×経営」:経営の戦略パートナーとしての人事
視点4は「人事領域でのITの活用」です。日本企業の「業務」におけるIT化は、先進欧米諸国に比べてかなり遅れており、人事領域でも相当遅れていると言わざるを得ません。
先ほどウルリッチが、人事のキー・コンピテンシーとして、「Technology Proponent(テクノロジーの提案者)」を上げていることを紹介しましたが、経営のグローバル進展によって必要性はさらに高まっています。
ITシステムは、単に業務の効率化やコストダウンが導入目的ではありません。高度なIT技術を活用し、人材マネジメントの高度化を図る必要があるのです。人事にとってIT活用のスキル開発が必須になってくるでしょう。
ところが日本企業の人事ITシステムの導入状況は芳しくありません。「BPOの利用状況」を訊いたところ、「BPOを利用している」のは25%、「検討中」が13%に対し、「BPOを利用するつもりはない」は48%と半数近くを占めています。利用しない理由は「社内スタッフで対応できている」や「コストが高そう」であり、外に出せる業務はすべて出すという戦略性は感じられません。
タレントマネジメントではさらに導入の動きは鈍く、「導入済み」はわずか6%、「検討中」も11%と少数です。「現時点で導入予定はない」という企業が7割を占めており、戦略的な人材育成、最適配置に使おうという企業はきわめて限られています。
経営目線での4視点をお話ししました。現在の日本人事は欧米標準に比べ、かなり遅れていると言わなければなりません。しかし急がなければならないとわたしは考えます。不作為の失われた20年間を30年間にするわけにはいかないと思います。

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