――6月のHRサミットでは弊社の研修事業にご協力いただいている柴田様に講演をお願いすることになり、大変期待しています。今回の講演テーマの背景や課題認識をお聞かせいただけますか。
 大前提として、私は日本企業の40代がトップマネジメントの仕事をできるように早く変わらなければまずいと思っています。
2004年に日本以外の多国籍企業と日本企業のトップマネジメントの年齢比較調査をした結果、日本以外の多国籍企業のCEOはほぼ全員が45〜54歳だった一方、日本企業の社長やCEOはだいたい55〜64歳と、10年のギャップがありました。45〜54歳というと、経験も知力も気力も充実し、総合的に一番力を発揮できるときで、意思決定のスピードも早い。日本でも40代のトップマネジメントを作りましょうと提言し始めて10年ほど経ちますが、まだ動きが鈍いですね。

――10年のギャップはなぜ生まれるのでしょうか。

日本企業では下から積み上げていかないと管理職になかなかなれない人事制度が主流ですが、ここ10年ほどのグローバルスタンダード的な人事制度では、ハイポテンシャル人材を早期に選抜して特別に訓練します。だから早い。育成を意図的に行っているか、流れに任せているかの違いです。早いだけでなく、マネジメントとしての専門職能の面でも差がついています。

――日本の40代ミドルマネジャーの状況は深刻ですね。

修羅場の経験が少なくなったことも問題です。自分の経験やエネルギーを全部注ぎ込まないとどうにもならないのが修羅場で、それを数多く経験することで度量や器が大きくなり、リーダーシップが取れるのです。高度経済成長時代は、毎日がプチ修羅場でした。会社や社会が毎日成長するので、それに追いつくため一生懸命頑張ったわけです。ところが、経済が停滞し、内部統制やコンプライアンスもしっかりしてくると、修羅場が起きにくい環境になって、修羅場の経験を経ずに管理職に就いてしまう。すると、会社の屋台骨を揺るがすようなことが起きたとき、フリーズしてしまうのです。そういうフリーズ系のエリートを大勢見てきました。

――そこで、修羅場でのリーダーシップを体験するまったく新しい劇場型研修を開発されたのですね。特徴は何ですか。

ビジネスのシチュエーションのなかで絶対解のないテーマに挑む、7時間位から長いものだと30時間位の体験型ケーススタディです。参加者はある企業の社員や役員という設定で、プロの役者を用意し、本当にビジネスの場で起きる修羅場を再現して、そこで追い込まれたときの意思決定や課題解決がどこまでできるか体験していただく。自分の行動次第で会社が倒産する結末もあります。講演では、こうした修羅場リーダーシップ体験がなぜ有効か、また、40代ミドルマネジャーのNext stepはどうあるべきかについてもお話ししたいと考えています。

本内容の講演へのお申し込みはこちら

6月5日 14:50-15:50 LT65
日本企業40代ミドルマネージャー変革のための「3つの修羅場リーダーシップ経験」
(提供:リ・カレント)
〜世界最大級の人事コンサル会社マーサージャパン元社長が語る〜

株式会社 Indigo Blue 代表取締役社長/柴田 励司氏

https://www.hrpro.co.jp/hrs2013_lt65.php
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