経営戦略はなぜ現場で止まるのか? 経営企画・人事担当者の本音からうかがえる“浸透しない”構造的課題とは

株式会社ヤプリは2026年2月6日、経営企画・人事・組織開発担当者を対象に実施した「経営戦略・重要施策の現場浸透」に関する実態調査の結果を発表した。調査期間は2025年11月21日~25日で、人的資本経営や中期経営計画の推進を担う担当者432人から回答を得ている。調査結果から、戦略実行を阻む要因として“情報の壁”という構造的問題が明らかになった。

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経営企画部門の最重要ミッションは「戦略の浸透と実行」

企業における人的資本経営の推進や中期経営計画の策定が進むなか、「戦略が現場の行動につながらない」という課題が改めて浮き彫りになっている。経営戦略や中期経営計画は策定すること自体が目的ではなく、現場で実行されてこそ意味を持つが、その実態はどのようになっているのだろうか。

まず、「経営企画部門が現在最も重視しているミッション」について尋ねたところ、「人的資本経営の戦略立案と開示」(27.1%)や「中期経営計画の全社浸透と実行伴走」(19.4%)といった項目が上位に挙がった。

一方で、企業の根幹に関わる重要施策ほど、現場浸透に対する課題感も大きいという結果も示されている。
経営企画部門が現在最も重視しているミッション

中期経営計画や理念ほど「自分事化」されていない実態

「浸透に課題を感じている施策」としては、「中期経営計画」(40.5%)や「理念」(30.8%)・パーパス(28.9%)、「新事業戦略」(22.2%)などが上位に挙がった。いずれも企業の方向性を示す中核的なテーマであるが、その目的や意義が現場に十分伝わっていないと認識されている。

具体的には、「戦略の背景が共有されていない」、「現場が自分事として捉えられていない」、「日常業務に落とし込めていない」といった点が課題として認識されている。単なる情報発信の量ではなく、理解と納得のプロセスに課題があるようだ。
浸透に課題を感じている施策

経営企画と人事の連携が浸透度に影響

また、「戦略浸透の状況」と「経営企画部門と人事部門の連携状況」との関連も示唆された。浸透に課題を感じている企業では、人事部門との連携を課題として挙げる割合が高い傾向が見られた。一方で、浸透できている企業では、「特に課題はない」とする回答も39.5%と一定数に上っている。

経営企画と人事の連携体制が、戦略や施策の現場浸透を左右する一因となっている可能性がありそうだ。
「戦略浸透の状況」と「経営企画部門と人事部門の連携状況」との関連
本調査では、経営戦略や中期経営計画が現場で実行に至らない背景に、「情報の伝達」や「部門間連携」といった構造的課題が存在することが示された。戦略の中身そのものだけでなく、どのように共有し、現場と接続するかが問われていると考えられる。人的資本経営の実効性が企業価値に直結する時代において、戦略浸透の仕組みづくりは、経営企画・人事双方にとって重要テーマとなりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000007187.html

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