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「持続可能な働き方」ができなければ次へ……2017年新入社員の考え方

HRプロ編集部
2017/06/28

公益財団法人日本生産性本部は、2017年春に同法人経営開発部が主催した新入社員教育プログラムなどの参加者を対象に就労意識に関するアンケート調査を実施、その結果から“いまどきの”新入社員が持つ職場に対するシビアな考え方が浮き彫りになった。

いまどきの新入社員はキャリア構築よりも「働く環境」を重視する

まず「残業が多いが、自分のキャリアを高められる職場」と「残業が少なく、自分の時間を持てる職場」のどちらがよいかとの問いでは、キャリア優先の前者が26.0%であるのに対し、仕事とプライベートのバランス優先である後者を選んだ割合が74.0%で、前年に引き続き高水準となっている。また、「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」と思う割合は昨年度比8.2%増加の36.2%となり、就職氷河期の最高水準38.0%(2000年)に近づいた。



「働き方改革」に関する問いでは、重要だと考えるテーマの1位は「長時間労働の是正(23.9%)」、続く2位が「有給休暇取得の推進(17.8%)」、3位が「子育てや介護と仕事の両立(15.2%)」となった。
そして、「最も関心のある勤務形態は」との問いには、「転勤のない地域限定勤務」が27.0%、「在宅勤務制度」が26.9%と拮抗する結果となった。

このアンケート結果から、近年の新入社員は「バリバリ働いてキャリアアップを目指す」よりも「無理なく働ける職場で、ワークライフバランスを実現したい」と考える傾向にあることがわかる。

「持続可能な働き方」を求めて

「モーレツ社員」という言葉に象徴されるように、かつては朝から深夜までモーレツに仕事をする、といった働き方が珍しくなく、長時間働くことがそのまま個人の評価につながっていた部分があった。しかし、時代は変わり、長時間労働やそれを強いる「ブラック企業」は社会問題となっている。
また、政府が「一億総活躍社会」を実現させるために「働き方改革」を打ち出し、長時間労働を是正して、老若男女がそれぞれの事情に合わせた柔軟な働き方ができるよう、取り組む姿勢を見せるようになった。

仕事はほどほどにして、あとは趣味に没頭したり、資格の勉強をしたり、家族と過ごしたりすることに重きを置く。
このように、「仕事だけに人生を捧げるのではなく、プライベートの時間を大事にしたい」と考えているのが現代の若者の姿であると言えそうだ。
かつて「モーレツ社員」だった世代にとって、今の若者の考え方は少々生ぬるいと感じるかもしれない。しかし、長い社会人生活を送ることを考えると、公私のバランスを上手に図っていくほうが、ある意味現実的であるとも言える。

「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」と考える若者が4割近くにものぼる調査結果からも見て取れるように、現代の若者は非常にシビアな目で「働く場所」としての企業をふるいにかけている。彼らは「いかに持続可能な働き方ができるか」という観点から働く場所を求めているのではないだろうか。

少子高齢化が進み、どの業界でも人材不足が叫ばれている中で、就職・転職活動をしている若者に選ばれるかどうかは企業としての死活問題だ。そのため、長時間労働やサービス残業が常態化している企業は、早急に労働条件や職場環境を改善するように努める必要があるだろう。若者に「持続可能な働き方ができる場所」として選ばれるためには、企業のほうから変わっていかなければならない時代になっているのだ。

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