45歳定年制を「知っている」人は4割程度にとどまる
「45歳定年制」は、サントリーホールディングスの新浪剛史氏が、45歳を「キャリアの転換点としての定年」としたもので、「20~30代のうちから自身のキャリアを考える機会になるのではないか」と発言したことから、注目を集めている。実際に45歳を迎えるビジネスパーソンは、「45歳定年制」についてどのように捉えているのだろうか。はじめにみらいワークスは、「『45歳定年制』という提言内容を知っているか」を尋ねた。すると、「詳しく知っている」(9.8%)と、「やや知っている」(33.3%)の合計は43.1%だった。また、「あまり詳しくは知らない」(43.1%)と、「全く知らない」(13.7%)の合計は56.8%と半数を超えた。
45歳定年制に「賛成」は約3割。「キャリア形成の途中」との声も
次に同社は、「『45歳定年制』の内容について、賛成・反対どちらの立場か」を尋ねた。その結果、「非常に賛成」(3.9%)と、「やや賛成」(24.5%)の合計は28.4%と、賛成の意向を示したのは4割程度にとどまった。一方で、「やや反対」(21.6%)と、「非常に反対」(37.3%)の合計は58.9%と、約6割が反対していることがわかった。自由回答からは、「人材の流動化を図るべき」や「若手活躍に期待したい」などの声が聞かれたという。
自由回答には、「環境が整っていないから」や「ローン返済が大変になるから」などの声も寄せられたという。
勤務先の将来への期待感は「有/無」が拮抗する結果に
続いて同社は、「勤務先に対して未来や将来に期待感があるか」を尋ねた。すると、「非常にある」(2%)と、「ややある」(46.1%)の合計は48.1%だった。対して、「あまりない」(40.2%)と「全くない」(6.9%)の合計は47.1%と、両者とも同程度だった。そこで、「期待感がある」との回答者に「その理由」を尋ねた。すると、「企業が成長しているから」や「自分のキャリアが順調だから」、「評価と報酬が適切に連動しているから」が上位にあがったという。
一方、「期待感がない」とした回答者に「その理由」を尋ねたところ、「企業が成長していないから」、「これ以上キャリアアップが望めないから」、「離職者が多いから」などの声が聞かれたとのことだ。