グローバル(戦略・採用・育成)

新興国でビジネスを疑似体験する「ミッションコンプリート®

ミッションコンプリート

株式会社JIN - G

株式会社JIN - G

数々のミッションをクリアさせ、短期間で
グローバル人材に

「海外赴任のチャンスがあるのに、積極的に行こうとしない」、「内向き志向な社員が多い…」。昨今そんな人事担当者の嘆きが増えている。ますますグローバル化が加速する中、それに適応できる人材を育てることは、多くの企業が抱える共通の課題だ。

今そうした企業から注目を浴びている研修がある。株式会社JIN-Gが提供する型破りな研修——その名も「ミッションコンプリート」。まるで映画のタイトルのような名前だが、実際に参加者たちは映画さながらに、見知らぬ異国の地に送り込まれ、特定のミッションを与えられ、仲間たちと協力し合いながら任務を遂行していく。まさしく唯一無二、まったく新しいタイプの海外研修プログラムと言っていいだろう。

標準的な研修期間は5日間。ベトナムや中国、インド、ASEAN諸国などの新興国を中心に開催される。そこで連日、与えられたさまざまな任務を次々とクリアしていくという流れだが、通常の仕事と同じように複数のミッションを同時並行で与えられるため、時間管理をしながら、マルチタスクでこなさなければならない。また、わずかな研修期間で現地の言葉を覚える必要もある。さらに現地の人々と積極的に交流を図り、協力し合わなければミッションを達成できない仕組みになっている。つまりこれらの壁を自力で乗り越えない限り、「ミッションコンプリート」とはならないのだ。

完全アウェイの厳しい環境のもと、困難な任務を遂行することで、参加者たちは大きな自信を得ることができ、ひいてはそれがグローバルで活躍するための意識づけにも繋がる。それこそが「ミッションコンプリート」の最大の狙いである。

どんな研修よりも”リアル”な海外ビジネス経験ができる

どんな研修よりも”リアル”な海外ビジネス経験ができる

「ミッションコンプリート」は、2012年に内定者向け海外研修として試験的に実施された。そこで大きな成果・手応えを得たことにより、2013年から企業をターゲットに本格的にスタート。以来じわじわと評判が広まり、これまでに延べ38社380名が参加、うち約9割の企業がリピートしている。その人気の理由は、ずばり即効性だ。わずか5日という短期間で参加者の意識をガラリと変えられるところは、企業にとって大きな魅力だろう。

また従来の海外研修と比べても優位性が多い。例えば普通の海外インターンシップにはない本物のビジネス経験が積める点や、海外トレーニー制度のように日本人村の中で活動するのでなく、現地企業・現地人と直接やりとりする点、また研修期間中は、現地集合・現地解散など、すべての行動を自己判断で行わなくてはいけないため、語学研修のようにいかにもお客様扱いされることもない。

すべてにおいて”リアル”な海外経験ができる——ここに差別化される理由がある。

「絶対にやらなくてはいけない」という環境でこそ人は育つ

指令書

参加者は内定者から60歳くらいまで幅広く募っているものの、やはり20代の若手社員、特に「若いうちに海外経験を積ませたい」と会社から期待されているエースクラスが多い。

コースは”カスタマイズドコース”と”オープンコース”の2通りがあり、前者はプログラムの内容を顧客の課題に合わせて設計。1社あたり一度に4〜20人くらいで参加する。一方の後者は各社相乗りで1名から参加でき、1開催につき4〜20人くらいで行われる。

次に具体的な研修内容について、実際にベトナムで行われた事例をもとにご紹介する。まず参加者は現地に着くとホテルへ直行。すると部屋の中にミッションの書かれた手紙が置いてある。ミッションは”ファイナルミッション”と、日々行う”デイミッション”に分かれており、”ファイナルミッション”には「自分の会社のCMをベトナム語で作って、現地でキャスティングを行い、ベトナム人に発表する」と書かれている。その時点で多くの参加者たちは「5日間でそんなことできるわけがない」と頭を抱えるそうだ。実はここで、あえて実行不可能に思える難題を用意しておくことがポイントになる。

一方、”デイミッション”には「現地の言葉で自己紹介・自社紹介をできるようにする」、「仕事で貢献し、現地の企業経営者や幹部から食事を奢ってもらう」、「ある製品の仕入れ先と仕入れ価格を調査する」といったものが書かれており、参加者たちは試行錯誤を繰り返しながら毎日必死になってミッションを一つ一つクリアしていく。

すると日を追うごとに、ベトナム語が喋れるようになり、人脈が広がり、マーケットを把握し、ついには知らず知らずのうちに”ファイナルミッション”に役立つ能力やネットワークが身についてしまうのだ。そして最終日には難なくCMが完成。参加者たちは達成感と自信に満ち溢れ、たった5日間で意識はもちろん顔つきまで変わるという。

”任務遂行”により参加者たちは何を得るのか

頑張れば頑張るだけポジティブなフィードバックがたくさんある。だから楽しい。自分で課題を設定して自分で乗り越える。だから自信もつく。日常とかけ離れた厳しい環境下でのストレッチ効果により、「自ら考えて行動する主体性」「突破力・実行力・胆力」「語学力に頼らないコミュニケーション能力」「顧客に対して成果を出す志向」「くよくよしないメンタルタフネス」「海外での成功体験」「あらゆる状況に対応できる力」「どこでもやっていける自信」など身につく力もさまざまだ。

JIN - Gは参加者に答えを与えない。用意してくれるのは、積極的にチャレンジするための仕組みや雰囲気。難しいミッションをクリアする過程で、自分の殻を次々と打ち破っていく——その瞬間を演出するのが同社の役割というわけだ。

「グローバル人材=世界を楽しめる人材」を効果的・効率的に育てるために、ぜひ大切な社員をあえて修羅場に飛び込ませてみてはいかがだろうか。