研修現場では、「何も聞かない、本当のことは知らないまま。疑心暗鬼で仕事をする」
⇒「それは仕事に集中できるか?」
⇒「集中できない仕事で、自分のスキルは磨けるない」などという流れでまずは理解を求めます。

それでもなお「誤った指示に従って、それを信じて仕事をしている場合もありえる」わけで、
だからこそ、「本当にそれでよいのか、確認する」ということが必要なのです。
そこで上司が誤っていれば、それは上司の責任ですが、指示に従わず何もしないのは、
自分の責任です。

ただ、このような話も、基本、上下の信頼関係がなければ、「上司に聞いてみよう」とは
なりません。

先の中堅社員での「そう思う」が9割を越す回答であった企業は、
実際、現場と本社の関係があまりよくなく(だから研修しているのですが)、
課題のある企業なのです。「管理職になんか、なるものか」という空気が蔓延しており、
係長にでも昇格しようものなら、上下の板ばさみ状態で神経をすり減らし、
課長になると下からの声が聞こえなくなる、そんな企業課題をお持ちなのです。
(過去のリストラなどが影響しています・・・)
ちなみに、別の企業では、この数値は6割程度だったりします。
(それでも半数以上ですが・・・)

上司に聞けば、会社の実態がちゃんとわかる、
そういう会社にしていくにはどうすればよいのでしょうか。
それは、日常的な社内の情報開示や「会社は、自分たちを大切にしてくれている」という
実感を与える施策等、これこそが現場の疑心暗鬼を解きます。
結果として、それが活発な議論を生み、そこから生産性を上げることができるよな
元になるのです。
この信頼関係を作ることが何よりも我々管理者の仕事なのです。
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