「自分のモチベーション維持」と「会社の成長性」への不安が大幅増

さて新入社員は1年の経験を積んで2年目社員になります。その意識はどのように変化するのでしょうか?

2年目社員の「仕事への期待」を見ると、「かなりある」15.9%と「少しある」28.0%であり、合わせて43.9%。新入社員の半分以下となり大幅に減っています。

期待だけでなく不安も減っています。2年目社員の「仕事への不安」は「かなりある」29.0%と「少しある」46.4%、合わせて75.4%。新入社員で不安がある89.2%と比べると、13.8ポイントも低い値になっています。

「仕事への不安」をもう少し詳しく見てみましょう。新入社員が不安に思っている項目の「あてはまる」と「少しあてはまる」を合計したスコアは「自分の能力不足」が90.3%、「自分があげる成果」が83.8%、「仕事での失敗」が73.9%、「職場での人間関係」が62.4%です。「自分のモチベーション維持」の35.6%や、「会社の成長性」の15.0%は、きわめて低いスコアにとどまっています。ところが、これは1年経って2年目社員となると変わってしまうようです。

2年目社員が不安の原因としてあげた「自分のモチベーション維持」は66.7%と、31.1ポイントもの差が出ました。また、「会社の成長性」は57.7%となり、42.7ポイントも差があります。実際に職場で働き始めて、仕事や職場、そして会社への理解が深まったからこそ、入社時とは別の新たな不安が生じているのです。

1年間の職場経験が価値観の激変を引き起こす

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