1st Penguin株式会社は2019年8月、「キャリアに関する意識調査」の結果を発表した。対象は東京都内在住、年収400万~800万、22歳~35歳の男女で、1回以上転職を経験したことがあるビジネスパーソン111名。調査期間は2019年8月23日~8月26日。ここから令和現役世代のキャリアに対する価値観が浮き彫りになった。
令和現役世代のキャリアに対する価値観は?「無理せず働きたい」が3割以上

「これからの人生に不安がある」が約7割

人生100年時代の到来と共に、大企業が副業を解禁するなど働き方の多様化が進み、労働環境も今までとは変化してきている。そのような時代を担う令和現役世代に「これからの人生に不安はあるか?」という質問をしたところ、「とても不安」(29.7%)、「少し不安」(39.6%)と答えた回答者は合わせて69.3%に上った。平均寿命が年々延び、引退も長引くことが予想される時代を迎えることに不安を感じる人が多いようだ。
令和現役世代のキャリアに対する価値観は?「無理せず働きたい」が3割以上

「キャリアアップ」の捉え方は「スキルを上げること」

令和現役世代はどのようなキャリア観を持っているのだろうか。「『キャリアアップ』の言葉の意味をどう考えているか?」という質問に対しては「スキルを上げる」(57.7%)、「年収を上げる」(56.8%)が上位を占めた。また「出世をする」(48.6%)、「自由に働く」(15.3%)という意見も挙がっている。
令和現役世代のキャリアに対する価値観は?「無理せず働きたい」が3割以上

「キャリアアップ」の印象は「かっこいい」と「大変そう」が半々

併せて「『キャリアアップ』という言葉の印象は?」という質問に対してトップに上ったのが「目指したい」という回答で46.7%。キャリアアップに対する前向きな考え方は、世代を超えて共通するものだと捉えることができるだろう。一方で43%が「大変そう」と答えていることも分かった。
令和現役世代のキャリアに対する価値観は?「無理せず働きたい」が3割以上

無理なく働くことができるキャリアアップが望まれる

また、「これからどのような働き方をしたいか?」という質問に対する回答のトップは「成長できる働き方」が37.8%、次いで「スキルを身につけられる働き方」が36.9%であった。一方「無理をしない働き方」も31.5%を占める結果となり、残業や長時間労働などを厳しい視点で捉えている回答者が多いことが伺える。

働き方改革を背景に、副業やフリーランスなど柔軟な働き方を取り入れるビジネスパーソンも増えてきている。一つの会社で勤め上げるという、従来の日本型雇用のあり方自体が古いという考えも浸透しつつある。医療の発達によって平均寿命が長くなった分、令和時代を支える現役世代は必然的に働く期間が長くなるため、無理なく長期的に働けるキャリアアップが望まれるだろう。
令和現役世代のキャリアに対する価値観は?「無理せず働きたい」が3割以上

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