経団連が “就活ルール廃止”を発表したことにより、2020年3月卒業予定の大学生は、現行ルールで活動する最後の就活生となる。彼らは今、どのような不安を抱えながら就活を行っているのだろうか? DYMは2019年2~3月、2020年に卒業する就職活動中の男女学生を対象に「就職活動に関する調査」を実施した(有効回答:884名)。
2020年卒の就活生に聞いた就職活動の不安 一番の悩みは「自分に適する企業が分からないこと」

■就活で困っていることは?

2020年卒の就活生に聞いた就職活動の不安 一番の悩みは「自分に適する企業が分からないこと」
就活にあたっての最も多い悩みは、「自分に適している企業はどこか」がわからないことだった。すでに企業へのエントリーが開始されている時期にも関わらず、多くの就活生が序盤の企業選びで苦労していることが浮き彫りとなった。

■就活エージェントにはどれくらい登録しているか?

2020年卒の就活生に聞いた就職活動の不安 一番の悩みは「自分に適する企業が分からないこと」
就活エージェントの登録数が0社だと回答したのはわずか2%で、ほとんどの学生が登録済みであることがわかる。そのうち、「2社」が31%、「3社」が22%、「4社」および「5社」がそれぞれ9%と、全体の70%以上が複数のエージェントに登録済みとの結果になった。就職エージェントの利用は、今や就活生の常識になっていると言えるだろう。

■就職エージェントを利用するメリットと、選ぶポイントは?

2020年卒の就活生に聞いた就職活動の不安 一番の悩みは「自分に適する企業が分からないこと」
就職エージェントを利用するメリットは、「企業情報が収集しやすい」が最多となった。そのほか「興味がある企業が見つけやすい」、「業種を絞りやすい」、「自己分析の精度が上がる」という回答もあり、上記の質問で「自分に適している企業がわからない」と答えた学生にとって、解決の糸口を探る存在として捉えられている面も窺える。

就職エージェント選びで重視することは「無料」が最も多く、こと学生にとっては切実な条件だろう。以下、「選考フローの早さ」、「非公開の求人がある」、「専属リクルーターの有無」と、サービス内容に関する項目が続く。様々な不安や悩みを持つ就活生にとって、就職エージェントは心強いパートナーとして浸透しているようだ。

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