ディスコは2019年4月22日、2020年3月卒業予定の大学生及び、理系の大学院修士課程の学生を対象にインターンシップに関する調査を実施し、その集計結果を発表した。調査対象は、上記の学生のうち、少なくとも1社のインターンシップに参加した経験がある学生726名。調査期間は2019年3月15日~22日。
学生にとってインターンシップは業界研究や企業研究の場となっている

空前の売り手市場が続く中、企業は学生と早期に接触するための手段としてインターンシップを活用するようになっている。就職活動前にインターンシップに参加する学生も増加しており、今回の調査では、8割以上の学生が参加している(下の図表参照。学生のインターンシップ参加率(棒グラフ)と、企業のインターンシップ実施率の推移)。
学生にとってインターンシップは業界研究や企業研究の場となっている
では、学生はどのくらいの時期にインターンシップに参加しているのだろうか。今回の調査では、大学3年(修士1年)の8月(23.8%)と2月(21.3%)が突出して多いという結果になった。ちなみに前年(2019年卒)は、2月が24.9%で、8月が20.8%だった。企業のインターンシップ実施時期と、学生のインターンシップ参加時期が早期化していることが分かる。
学生にとってインターンシップは業界研究や企業研究の場となっている
続いてインターンシップの内容について見ていく。まず参加日数は、「1日」が37.7%で最多となった。それに「2~4日」(24.6%)、「半日」(24%)が続く。2019年卒に比べると全体的に短くなっていることが分かる。

インターンシップでのプログラムについては、「グループワーク」(78.5%)、「講義・座学」(77.7%)の2項目がほかを大きく引き離して上位を占めた。一方で「仕事体験」(27.5%)や「実務」(5.2%)といった、実際の業務をより深く知ることができるプログラムは少数という結果になった。
学生にとってインターンシップは業界研究や企業研究の場となっている
そして、参加時期と参加日数の関係を分析してみると、9月までは複数日程に渡るインターンシップに参加する学生が半数を超えているが、10月以降は「半日」「1日」の割合が7割以上に急増する。
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