社会人1年目と2年目の意識調査。「社会人1年生・2年生のやる気に火がつくセリフ」とは?

ソニー生命保険株式会社は、2018年3月、「社会人1年目と2年目の意識調査」と題して、2018年春から働き始める、または就職してから1年経つ20〜29歳の男女を対象に、将来設計や仕事観などの意識調査を実施。1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。

なお1,000名の内訳は、この春から働き始めた社会人1年生500名(男性250名・女性250名)と、就職してから1年経つ社会人2年生500名(男性250名・女性250名)となっている。

■社会人1年生・2年生の将来設計、仕事観

全回答者に将来設計について尋ねると、「結婚」では62.1%、「出産(第一子の誕生)」では56.7%の人が「計画を立てている」と回答。半数以上の社会人1年生・2年生が、結婚や出産の計画を立てていることがわかった。

なお、この2項目に対し、達成したい年齢の平均を男女別に見ると、「結婚」は男性31.2歳、女性29.1歳。「出産」は男性33.2歳、女性30.8歳となり、女性のほうが早めに行う計画を立てている様子が伺える。


次に『良い会社(職場)』だと感じるのは、どのような会社(職場)かと尋ねると、「職場の人間関係が良い」が最多で58.3%、次いで、「福利厚生が充実している」が51.9%、「給与が高い」が41.7%という結果。

これを男女別にみると、「職場の人間関係が良い」や「福利厚生が充実している」といった項目に関しては、男性よりも女性のほうが10ポイント以上高い。

また、社会人1年生と2年生の回答を比較すると、「福利厚生が充実している」、「事業・経営が安定している」、「柔軟な働き方ができる(リモートワークなど)」では、社会人1年生のほうが高くなっている。

そのほか、「社会人2年生が設定する30歳時点の目標年収 男性は平均474万円、女性は平均408万円」や「すでに辞めたい社会人2年生が入社後に感じたギャップ『忙しい(仕事量が多い)』がダントツ」など興味深い結果がレポートされている。

■社会人1年生・2年生の「先輩社会人から言われてやる気に火がつくセリフ」

全回答者に、落ち込んでいるときや仕事上で失敗したときに、先輩社会人にどのように言われたらやる気に火がつくか尋ねたところ、上位5つは以下のような結果であった。

1位:「君がいてくれて助かった、ありがとう」(45.7%)
2位:「本当によく頑張った」(29.5%)
3位:「何でも相談してね」(27.6%)
4位:「一緒に乗り越えよう」(18.5%)
5位:「失敗なんか気にせず前進だ」(15.2%)

これを男女別に見ると、「君がいて助かった、ありがとう」、「本当によく頑張った」、「一緒に乗り越えよう」に関しては女性のほうが高い。女性は、感謝の言葉、褒め言葉のほか、自分を支えてくれていることがわかるような励ましの言葉でも、やる気に火がつくようだ。

■社会人1年生・2年生の「やる気が奪われるセリフ」

一方で先輩社会人にどのように言われたらやる気が奪われるか尋ねたところ、上位5つは以下のような結果であった。

1位:「この仕事向いてないんじゃない?」(31.0%)
2位:「ゆとり世代だなぁ」(24.5%)
3位:「私が若いころは○○だったのに」(21.8%)
4位:「やる気ある?」(21.6%)
5位:「そんなことは常識でしょ」(19.3%)

これも男女別に見ると、「この仕事向いてないんじゃない?」では女性のほうが高い。女性は、他人から頭ごなしに向き不向きを判断されることに、男性よりも強く抵抗感があるようだ。

エコノミストの渡辺浩志氏は、調査結果を受け、次のように述べている。

――今回調査対象となった方々の多くは1990年代半ば生まれ。中でも、1995年、1996年生まれの方は、小学校1年生から中学校3年生までの義務教育の全期間で、いわゆる『ゆとり教育』を受けてきた世代です。ただ、ゆとり教育への不安から、学習塾への通塾者が増加し、中学受験率が大きく高まった競争世代でもあります。青春時代のほぼ全てをデフレの下で過ごしてきた一方、就職活動は人手不足による売り手市場でした。一般的なこの世代の価値観は、無駄遣いをせず、人との衝突を避け、高望みをしない現実主義。『さとり世代』とも言われます。
(中略)
この世代の別の側面として、『ボランティアへの意識が高い』ことや『精神的な豊かさを重視する傾向が強い』こともよく言われます。確かに、『やる気に火がつくセリフ』には「君がいて助かった、ありがとう」「本当によく頑張った」「何でも相談してね」「一緒に乗り越えよう」などが並んでおり、先輩からの率直な感謝や優しさが心に響くようです。おカネよりも自分自身の存在意義に仕事のやりがいを見出す姿が見え隠れしています。こうした点を上司・先輩になる方々もよく理解しておくと、職場のコミュニケーションに活かせるかもしれません。

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HRプロ編集部

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