「今の仕事が合っていない」と感じる人は3割以上。個々の仕事への意識に対し、企業はどのように向き合えばよいのか

Indeed Japan株式会社 は2021年3月3日、仕事に対する考え方や、自身の能力・可能性に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2021年2月10日〜12日で、全国の15〜64歳の男女1,236名(内有職者939名)から回答を得た。これにより、人々が感じる現状の仕事や、新たな仕事に対する意識などが明らかとなった。

3割以上は「今の仕事は自分に合っている」と感じられていない。最多は20代で約4割

働き方に関して、社会の意識変化が進むなか、ビジネスパーソンは現状の働き方に対し、どのような意識を持っているのだろうか。

はじめに、有職者939名を対象に「現在の仕事に対する意識・満足度」を尋ねた。すると、「今の仕事は、自分に合っている」との回答は65.4%となった。6割以上が今の仕事を肯定的に捉えている一方、34.6%は「仕事が自分に合っている」と感じられていない状況が判明。年代別では、「今の仕事が自分に合っている」と感じられていないのは20代が最も多く、約4割におよぶ39.4%だった。

その他の項目で20代の回答割合と見ると、「自分の力を活かせる」(51.8%)、「今の仕事に満足している」(48.3%)、「好きなことを仕事にしている」(40.6%)、「得意なことを仕事にしている」(37.6%)と続き、「今の仕事は天職だと思う」と感じているのは最も低い28.3% となった。全体と比較すると、20代の回答は6項目中4項目が低スコアとなっており、現在の仕事に何らかの不満を感じている割合が高いことがうかがえる。
現在就いている仕事についての総合的な考え

8割以上が「世の中には自分に合った仕事がある」と回答

続いて、「世の中の仕事全体に対する期待」について尋ねた。現在の就労状況に関わらず、84.8% の人が「世の中には自分に合った仕事があると思う」と考えていることがわかった(有職者で絞ると86.9%)。また、79.9%が「今の世の中には、自分の知らない仕事がもっとあると思う」と回答。特に10代では84.9%、20代では79.7%と、若い世代で高い割合となった。世の中に存在する仕事に対し、「自分に合った仕事があるはずだ」という思いを持っている人が多いことがうかがえる。
仕事への考え方

「自分の能力や性質を発揮できている」は4割弱にとどまる

また、有職者に「仕事で活かせる能力や性質」について聞いた。すると、「自分の能力や性質をいかんなく発揮できている」は35.5%という結果に。最も高かったのは30代で42.7% 、最も低かったのは50代で、24.4%となった。

一方、「自分の能力や性質を、今よりももっと仕事に活かしたい」は全体で62.1%に。特に高い割合を示したのは10代で76.5%、次いで30代が69.2%、20代が65.8%となった。
仕事で活かせる能力や性質(有職者)
さらに、有職者の68.5%は「自分でも気づけていない、仕事に活かせる自分の能力や性質を知りたい」と回答(全体では69.7%)。特に10代が84.6%、20代が78.9%と高い割合を示しており、若い世代ほど仕事に対する可能性について知りたいと感じる傾向があるようだ。
仕事で活かせる能力や性質(有職者)

約7割が転職に関心あり。自分に合う仕事を積極的に探すと、仕事への満足度も高い傾向

さらに、有職者に「転職についての考え」を尋ねた。その結果、全体では「今すぐにでも転職したい」(9.7%)、「将来的には転職したい」(24.1%)、「転職に興味はある」(34.4%)を合わせ、全体の7割近く が転職に関心を持っていることが判明。特に多かったのは30代で、79%となった。
転職に対する考え
また、「自分に合った仕事に出会うために積極的に行動してきた」とした回答者(103人)に現状の仕事に対する意識を尋ねると、「今の仕事は、自分に合っている」が77.5%、「今の仕事は、自分の力を活かせる」が77.1%、「自分が得意なことを仕事にしている」が75.3%、「今の仕事に、満足している」 が64.8%となった。このことから、積極的に行動すると、自分らしく生きられる仕事に出会う可能性が高くなると言えるだろう。
「仕事や自身の能力に関する意識調査」の図表6
「自分に合った仕事に就けていない」と感じる人の多くが、一方では「もっと自分に合った仕事がある」と期待感を持っているようだ。そういった従業員が転職を考える前に、各自が考える「合っていること」や、それを引き出すような施策を実施することで、それぞれの意識も変わってくるのかもしれない。