転職希望者の潜在ニーズを可視化。「成人発達理論」を活用したキャリア面談で転職支援

地方への移住転職希望者を支援する株式会社YOUTURNは、転職希望者が抱える潜在ニーズを表面化すべく「成人発達理論」を活用したキャリア面談をスタートした。心理学の理論を応用した測定により転職希望者の潜在ニーズを表面化し、それを満たす職場環境が提供されることで、入社後も最大限に能力やスキルを発揮できるだろうという考えだ。

成人発達理論の活用で、転職希望者の性格適性を可視化

個々のキャリアが重視され、二人に一人が転職すると言われている現在、転職希望者の能力やスキルの可視化は一定に進んでおり、マッチングがしやすい状況になっていると言える。一方で、性格適性においては可視化しにくく、キャリアカウンセラーや面接官の技量に依存しがちで、新しい職場での人間関係など、スキルや能力以外の要因でパフォーマンスが発揮できない事例が生まれているようだ。

YOUTURNは株式会社プロセスジャパンと協同し、東京で働く20代から30代の管理職124名を対象に性格傾向の調査を、さらに熟達したキャリアカウンセラーへのヒアリングも行った。その結果、「転職希望者の性格適性と職場の人間関係などのミスマッチには、成人発達段階が影響している」という仮説を立て、キャリア面談に「成人発達段階」理論を活用するサービスを開始することにした。「成人発達段階」とは、人間の精神的な成熟度合いをカテゴライズした、海外で研究されている理論である。

転職希望者の潜在ニーズを表面化し、最適な企業や職場環境を提案する

同サービスにおいての成人発達段階の測定には、プロセスジャパンが提供する採用・教育支援ツール「性格ナビ」を活用するとしている。

「性格ナビ」では成人発達の段階と分類を「競争型」「所属型」「自己探究型」「使命遂行型」の4つに定義している。移住・転職希望者の現時点での段階を知ることで、潜在的なニーズを洗い出すことができるのだ。例えば、「競争型」で「他者との競争、勝ち負け、成功したい」というニーズを持った人材が管理職になると、自分自身の功績を挙げることに目が向きがちになり、所属するチーム全体のパフォーマンスを最大化する視点を持ちにくくなることも考えられる。また、自分のニーズを押し殺してチームマネジメントに取り組むことで、精神バランスを保てなくなる可能性も考えられる。

このように転職希望者に対して成人発達段階の測定を行うことで、求職者本人も気付くことができなかった性格傾向や潜在ニーズを知ることができ、そのニーズを満たす企業や求人とのマッチングを図ることができるようだ。

成人発達理論をキャリア面談に取り入れることで、転職希望者の精神的発達を促す

移住や転職を希望している人材は、人生の新たなステージへと進もうという意思を持っている。そのようなタイミングで成人発達理論に基づいたアドバイスを面談に取り入れることができれば、企業と人材のマッチングのみならず、転職希望者の精神的な発達を促すことができる可能性が広がる。転職希望者が入社後の職場の環境や人間関係に適応し、能力やスキルを十分に発揮できることにも繋がるだろう。

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HRプロ編集部

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