私の場合は、研修の後、職場で戻ったあとに行動実践の支援ITシステムを活用して行動の実践データをモニタリングしますのでどのようアクションプランが実践されるか、されないかがよくわかります。
それは程度を表す言葉です。
「しっかり」「きちんと」「もっと」「必ず」「非常に」
といった、副詞がそうですし、
「積極的に」「主体的に」「自立的に」
といった「~的」という度合いを表す言葉も程度を表します。
このような程度表す言葉は便利で行動計画の言葉として多用されます。ところがどの程度その行動を実践するのかがあいまいで分かりにくいのです。
・しっかり準備をして取り組む
といっても何をどれくらい準備するのでしょうか。
・品質を積極的に管理する
といっても何をどれくらい管理しようとしているのでしょうか。
このように一見立派に見える言葉も実はわかっているようでわかっていないという現実があります。
ではこのようなあいまいなアクションプランを正すにはどうしたらいいのでしょうか。
それが
「いつ、何を、どれくらい、どのような方法で行うのか」
という質問です。
ではこの質問で
・品質を積極的に管理する
というあいまいな言葉を明確にしていきましょう。
いつ:毎日の朝礼において
何を:前日の不具合の数を
どれくらい:10分の時間を使って
どのような方法で:資料を配布して全員に説明する
ここまで分解して明確にすれば誰でも何をするかわかりますし、実践しやすくもなります。
研修で立てたアクションプランが職場で実践されるかどうかはアクションプランを立てるときの指導によって勝負がついているのです。
さあ!
『研修担当の皆さん!行動計画は確実に実践されるものを立案させよう』
~やりっぱなし研修撲滅宣言~
「研修」が変わる「行動」が変わる45の具体策
永谷研一著
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(書籍版)
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(Kindle版)
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