まさか、終了報告書ではないですよね。
「研修修了報告書の書き方」
が書いてあります。
まあ、ほんと困った話です。
そんなことだから、いつまでたっても人材育成担当者は
会社の中で認められないのです。
金を稼いでいる部門長に
「また、現場を知らない奴らがうるさいこと言っているわ」
「また研修で部下をひっぱがしやがって。この忙しいときに」
「こんな程度のことを教えるために何日間も必要だったのか」
って言われてしまうのです。
評価制度を運営する人事部門と連携して(いるように見える)
人材育成部門に表立って楯突くことはなくても腹の中では
そう思っています。
それは、すべて、研修は、修了報告書で終了!って思っている
(しかも専門家がそう本で指南している)からです。
本当にそれでいいのでしょうか。
これからの研修の納品物は何でしょうか。
それは、3ヶ月後の「行動変容のデータ」です。
<何ヶ月後かは、全体のデザイン設計によりますが>
いったい誰がどんな行動を定着させたことができたのか。
という具体的な定量的定性的なデータです。
他の教育本がなんと言おうと、専門書がなんと書こうと
研修の目的は行動変容です。
やるだけのやりっぱなしの研修は実施してはいけません。
単なるコストだからです。
PDCAが回らなければ改善しようがありません。
では何をチェックするのか。
それが現場での行動なのです。
研修の効果を測定するために、件数の数ヶ月後に行動実践状況
を聞くアンケートを行うのは止めてください。
なぜなら残念ながら正しいデータをとることが難しいからです。
極めて設計と運用と実践が精密なプログラムなら別ですが、
それには高い専門力と実践力が必要となりコスト高です。
結局、雑な運用となりバイアスがかかったアンケート結果に
なるのが落ちです。
そのためにどうしたらいいかは別の機会に書きたいと思います。
さあ!
『人材育成担当者よ。研修の納品物は行動定着データとしよう』
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