個人でワクワクし、チームでワイガヤしながら仕事を楽しみ、高業績を達成。
有名な「3人のレンガ積み職人」の話には続きがある
![「プレイフル・マネジメント(遊びの如く仕事に熱中して結果を出す)4つの原則」](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_438_1_OX485B.jpg)
プレイフル・マネジメントとはどういうものか、人材開発系の分野でよく知られている「3人のレンガ積み職人」の話を例にご説明する。この話は次のようなものだ。西洋のある街に教会を建てることになり、3人のレンガ積み職人が雇われた。長期間の難工事になったため親方が慰問に訪れ、職人たちに「ところで君はなぜレンガ積みをやっているんだ?」と聞くと、1人目は「だってあなたが命令したでしょう」、2人目は「家族を養わなきゃいけませんから」、3人目は「教会を造るためですよ」と答えた。仕事とは労働ではなく、目的を持ったものだとリーダーが伝える必要があることを示す話だ。ここから先は私の創作だが、プレイフル・マネジメント版では職人が5人いて、4人目は「私はレンガにすごく興味がある。調べると世界には素晴らしいレンガがあるとわかり、隣の国で買い付けたレンガをいま積んでいるんだ」、5人目は「この教会ができた後が楽しみなんだ。ここに人々が集まり、時を告げる鐘が響き渡ることで街中が幸せになる。ワクワクするね」と答える。プレイフル・マネジメントは、言ってみれば、この4人目、5人目の職人を増やしていくためのチームマネジメントだ。長期間の難工事、1人目2人目はただ「しんどい」と思っているが、4人目5人目は違う。遊びのように仕事に熱中しているから、「しんど(楽し)い=しんどいけれど楽しい」。そう思える状況に持って行くのがプレイフル・マネジメントだ。