40代ミドルマネージャー変革の3つのキーワード

今後、日本企業の40代ミドルマネージャーをトップマネジメントとして企業を率いていけるリーダーに変えていこうとするとき、キーワードは3つあると私は考えている。

1つ目はまず「グローバル」。今後を考えると特に東南アジアの人々と自然体で仕事をしていけることが大事だ。私も実感したが、そういうところで組織運営していると、英会話学校で教えているような品の良い外人は一人もいない。ブロークンイングリッシュで「自分はこれを伝えるんだ」と、とにかく押しが強い。そういう人たちの気持ちを理解して回していけるかどうかだ。

2つ目は自らの「市場価値」を高めること。新しい価値作りを意識し、向上心を忘れずに自分を高めていくマインドは必須だ。

3つ目は「組織変革」で、組織において新しいことをやろうとするとき、周りが動いてくれる状況をどう作るかです。こうした力が問われるわけで、これらに正面から向き合っていく度量のある人を育てていかなければならない。

だが、私の経験では、これまでに行ったいろいろな組織に、いわゆるスマートな人はたくさんいた。理論系のことを頭でわかっていて議論なら負けない。ところがいざというとき、想定外のことが起きると、そういう人がフリーズしてしまう傾向が強い。これではいけない、そうならないような人を作らなければならないと考えてきたが、そのためには「育てる」のではなく、本人がその気になって自ら「育つ」環境をいかに作るか、これしかない。

修羅場を経験すると、なぜ人が育つのか

この記事にリアクションをお願いします!