株式会社パフ 代表取締役社長 釘崎 清秀氏
HRプロ 代表/HR総合調査研究所 所長 寺澤 康介氏

役割を終えつつあり、時代遅れになった就職ナビ

寺澤 いま日本の新卒採用は大きな変化を迎えつつあります。就職ナビがその役割を終えつつあると断言できないにしても、時代遅れになっていることは間違いないでしょう。リクナビの岡崎仁美編集長も同趣旨の発言をされています。
寺澤 HR総研の調査を見ても企業の就職ナビ依存度が低下しています。ただし学生の99.9%は使っている点にも留意する必要があります。
日本の新卒採用に対する議論がこの数年盛んですが、採用時期や学業圧迫という批判は的外れであり、採用が異常になった原因は就職ナビの肥大化にあると思います。

しかし就職ナビが肥大化し、弊害をもたらすことは予見できなかったのです。わたし自身は現在のHRプロを設立する以前は就職ナビを製作・運営する会社にいました。インターネットが登場し、採用メディアとして使われたのは1990年代の半ば以降ですが、それはとてもエキサイティングな体験でした。

しかしその頃に、就職ナビの限界と弊害を見抜き、別の就職のカタチと場を提供した人物がいました。それが株式会社パフ/マジックドラゴン株式会社の代表、釘崎清秀さんです。ではさっそく釘崎さんに質問してみます。いつぐらいから就職ナビを問題視されたのですか?

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