リアルな体験型ケーススタディでの修羅場経験が、40代リーダーを伸ばす。

日本企業でも40代がトップマネジメントを担うべきだ

「日本企業40代ミドルマネージャー変革のための『3つの修羅場リーダーシップ経験』」
以前、世界のトップマネジメントの年齢を比較して驚いたことがある。日本企業の社長やCEOがほとんど55~64歳の間だったのに対し、日本以外の多国籍企業のCEOやCOOはだいたい45~54歳の間に入っていたからだ。この10年間のギャップは非常に大きいと考える。

ここでは40代=40歳前後のアラフォーのイメージで話すが、組織・人材コンサルティングに長く携わるなかで、私は日本でも早く40代が企業のトップマネジメントを担うようにしなければならないと以前から提言し、仕事をしてきた。

私自身、初めて社長になったのは38歳のときだ。グローバルに事業を展開する人事コンサル会社の日本法人社長を務め、以後、現在に至るまでいくつもの企業の経営者となったが、そのなかでは数々の修羅場をくぐり抜けてきた。今日は、これからの40代ミドルマネージャーのリーダーシップ開発において、修羅場を体験し、そこから学ぶ重要性についてお話しするが、実際、私自身もこれまでの修羅場体験から非常に多くのことを学んできた。

特に、社長になって最初の数年、「俺についてこい」的なやり方を続けて、多くの社員に去られ、自分のやり方は根本的に違うと思い知った経験は大きかった。悔しいのと残念なのと自分が情けないので涙が止まらず、そこから、何でも自分がやるのではなく、みんなが働きやすい環境を作り、みんながやる気を出して動くようにするのが社長なのだと、180度、自己変革した。

また、再生が必要な企業の経営者になったときは、負の遺産を徹底的に排除しないと確実に破綻するというプレッシャーがのしかかるなかで、どの事業を整理するべきなのか、社員と対話に対話を重ねた。最終的に再生に成功できたが、社員自身に当事者意識を持ってもらわない限り、トップダウンでの事業整理は絶対に進まないと、身を持って学ぶことができた。

40代ミドルマネージャー変革の3つのキーワード

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